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SGムービング、輸送品質向上むけ共同実験 ユピテル・三井住友海上と

物流企業

2019/04/16 0:00

 SGホールディングスグループのSGムービング(別所規至社長、東京都江東区)は9日、ドライブレコーダー(DR)などを製造・販売するユピテル(高橋圭三社長兼COO=最高執行責任者、港区)、三井住友海上火災保険(原典之社長、千代田区)と共同で、貨物の位置情報や衝撃振動値などをリアルタイムで記録し、検証することで輸送品質の向上を目指す実証実験を開始した、と発表した。  大型家具・家電の設置や引っ越しで、より安全な輸送を行うため、輸送過程で貨物がいかなる環境下にあるかを記録・検証。課題の「見える化」による合理的な改善に向け、異業種コラボレーションで実施する。  実験用の家具は、ユピテルの主力商品であるDRに使用されている360度監視カメラを活用し、衝撃が加わった際の状況を全方位動画に記録。また、三井住友海上のリスクコンサルティングチームが事故検証のため開発中のリアルタイム通信機能付きデータロガーシステムを用い、衝撃振動値、位置情報、温度、湿度、気圧、照度をリアルタイムでチェックすることができる。  初回の実験では、SGムービングの営業所の倉庫で、通常の貨物と実験用家具を混在して出荷し、配達営業所に到着するまでを検証。社内には事前に情報を開示せずに実施した結果、高速道路で振動が多く発生する箇所、速度と衝撃値の相関、積み替え時に倉庫と荷台の段差によって衝撃が発生するポイントの抽出など、具体的な数値を収集できた、としている。  今後は、営業所間の輸送だけでなく、「納品先までの輸送行程にも調査範囲を拡大し、ラストワンマイルの輸送での課題の抽出にも努めていく」(管理部広報担当)としている。(田中信也) 【写真=3社が共同制作した実験用の家具】





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