北海道/卸売市場法改正への対応、事務手続き要領策定 運営方法の事例盛り込み
行政
2019/04/12 0:00
【北海道】北海道は、改正卸売市場法の成立を受け、関係する条例や整備計画に代わる仕組みを導入する。整備計画に代わり、卸売市場の役割や現状、各市場の取り扱い実績をまとめた「北海道の卸売市場」(仮称)を作成。卸売市場に関する事務手続きなどを示す要領をつくるとともに、重要事項を決める会合として専門部会も設ける。 3月25日、北海道卸売市場審議会(飯沢理一郎会長、北海道地域農業研究所所長)を開き、道が原案を示した。 改正卸売市場法は、市場ごとに取引ルールを設定できるようにしたもので、2018年6月に成立。20年6月の施行を予定している。 この改正で、都道府県で定める卸売市場に関する条例や整備計画、審議会を設ける理由が無くなることから、都道府県は対応を迫られており、道では廃止する方針。一方、一定のルール化を求める声なども出ていたことから、今回の審議会で対応案を公表した。 「北海道地方卸売市場事務取扱要領」(仮称)を策定。条例や施行規則で定めていた市場の事務手続きを示すとともに、改正法に基づいた卸売市場の運営方法の事例も盛り込む。 また、道内卸売市場の一覧や各市場の状況をなどをまとめた「北海道の卸売市場」を毎年作成。審議会の代替組織としては、北海道商工業審議会(穴沢真会長、小樽商科大学教授)の下に「卸売市場部会」(仮称)を設け、卸売市場に関する重要事項などを決める。 審議会ではこうした対応案について、今夏にも取りまとめる考えだ。(土屋太朗) 【写真=今夏にも対応案を取りまとめ】