西大寺運送、岡山センター2棟目 旺盛な需要でフル稼働 作業効率を高め
物流企業
2019/04/09 0:00
【岡山】西大寺運送(入倉栄作社長、岡山市東区)は、岡山物流センター(南区)に2棟目のB棟を完成させ、営業倉庫の業容を拡大した。旺盛な倉庫需要を背景に開設当初からフル稼働している。同社は現時点で県内に総床面積2万1450平方メートルの営業倉庫を抱えるが、これを3万3千平方メートルまで拡大する方針。入倉社長は「次の計画のメドは立っており、来年か再来年には具体化させたい」と話している。(江藤和博) B棟は2月25日から稼働しているが、様々な荷物に対応できるよう汎用(はんよう)性を高めたのが特長。2階建て延べ床面積3300平方メートルで、搬入口を三つ設け、うち二つは昇降機と直結している。また、昇降機のスピードを1棟目のA棟より速くし、作業効率を高めた。天井高はA棟より高く、1、2階とも7メートルを確保。2階の床荷重も1平方メートル当たり1.5トンと強度を上げた。 同社の岡山物流センターは、瀬戸中央自動車道・早島インターチェンジから車で5分の好立地。このため、倉庫需要は強く、2016年4月から稼働しているA棟(2階建て、延べ床面積6600平方メートル)もフル稼働している。 また、津山物流センター(津山市)、北部物流センター(美作市)、東部物流センター(岡山市東区)、本社第1・第2倉庫を保有し、県内全域に営業倉庫のネットワークを構築している。 入倉氏は「倉庫と配送のオペレーションを同時に自社で手掛けることで当社は伸びてきた。今後も荷主に小回りの利いたサービスを提供していきたい」と話しており、営業倉庫の拡大路線を継続する構えだ。 同社の2019年1月期の売上高は25億円(前期比8.6%増)、グループ会社を含めると30億円(20.0%増)を達成。また、従業員数もグループで200人となった。1953年11月設立の同社は今年66周年を迎えたが、70周年に向け様々な改革を進め、グループの売上高50億円を目指す。 そのため、人材の確保・育成は重要課題で、ドライバーがやりたい仕事を優先して確保するなど労働条件を改善。車両数は現在190台だが、近く200台まで増車する。 【写真=1、2階とも天井高7メートルを確保し、汎用性を高めたB棟】