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メイコン、佐千原第2倉庫が竣工 東洋メビウスの拠点に

物流企業

2019/04/05 0:00

 【愛知】ニッコンホールディングス傘下のメイコン(長浜英己社長、愛知県小牧市)は、一宮営業所(一宮市)の敷地内に佐千原第2倉庫を竣工させ、3月28日から稼動させた。東洋メビウス(小林忠彦社長、東京都品川区)の飲料製品全般を中京圏に供給するクロスドックセンターとして運営する。  同倉庫は、敷地面積4万1千平方メートル、延べ床面積は1万4700平方メートルの鉄骨造り2階建てで。2015年にメーカー物流子会社から取得した用地内の旧倉庫を一つの施設にまとめる形で建てられた。大型車に対応した24バースを配置し、住宅地に近い八つのバースでは、夜間の防音と防虫対策を行い、キャノピー型のシートシャッターを完備。コンテナのスムーズな搬出入に向け、ドックレベラー4基を備える。  庫内は耐久床仕上げで、1階には空調機で定温を維持できる1400平方メートルの区画を設置。また、垂直搬送機6基、貨物用エレベーター2基、2方向に搬送可能なコンベヤーを配備し、作業効率アップを実現した。  メイコンでは、17年からトラックの輸送拠点を本社から一宮営業所に移設している。新倉庫ではまず、バッテリー式フォークリフトを6~9台導入して倉庫としての運用のみを行うが、トラック輸送と倉庫作業を合わせて生産性を高め、事業の拡大を目指していく。  竣工式で、長浜社長は「当地で07年に事務所を間借りして一宮営業所を立ち上げた。その後、土地・建物の取得を経て、今日の竣工を迎えられた。顧客は開所当時から様変わりしたが、今後も荷主の期待に応えて地元の発展に貢献できるよう、従業員一同で更なる努力を重ねていきたい」と抱負を述べた。  ニッコンホールディングスの黒岩正勝社長は「メイコンにはグループの輸送の一角として、重要な役割を担ってもらっている。業界を取り巻く環境は厳しいが、今まで以上に顧客の信頼を勝ち得ることを期待している」と激励。東洋メビウスの小林社長も「手薄だった中部圏で物流拠点を探していたところ、声を掛けてもらった。これを機にしっかり活用し、当社の主力倉庫に仕上げていきたい」と語った。(梅本誠治) 【写真=コンテナのスムーズな搬出入に向け、ドックレベラー4基を備える】





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