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東ト協隅田支部、5台未満事業者支援へ 相談会&事業承継説明会

団体

2019/04/05 0:00

 【東京】東京都トラック協会墨田支部(香川省司支部長)は3月20日、「5台未満事業者相談会及び事業承継説明会」を開いた。本部の物流政策委員会(原島藤寿委員長)の最低車両数問題検討小委員会が見解を打ち出したことを受けて説明会を企画。保有車両が5台未満の個人事業者が事業承継する場合は、保有車両数を5台以上に引き上げるとともに、法令試験に合格する必要性があることを周知した。  香川支部長が「支部長に就任した3年前にこの問題を本部に提起した。墨田支部の会員106社のうち5台未満は30社弱ある。今日は本部の山崎正専務、中村保芳運行管理部長にも来ていただいた。今回で終わりということではなく、今後も必要に応じて相談を受ける。まずは皆さんの困り事、心配事をお聞きしたい」とあいさつ。  続けて、香川氏が2017年12月の支部長会議での問題提起から、同小委員会設置に至った経緯を説明した後、質疑応答に移った。  出席者の1人は「個人でやっている。運送事業には先代と私の2代で61年間にわたり携わっており、現在は息子も3代目として働いている」と述べ、更に「5台にするにはどれだけ資本が要るか。息子は運行管理者と整備管理者の資格を取った。それで事業を継承できるようにするべき」と発言。これを受け、香川氏は「ルールがあるので、何ともできない部分がある」と回答した。  別の出席者も「自分も個人で事業を営んでいる。景気の悪化で仕事が無く、減車しているところも多い。人手も足りない。簡単には5台にはできない」と話すと、中村氏は「協同組合を設立するという考え方もある」と提案。また、「法令試験はハードルが高い」との声には、「試験をクリアできるよう支援していく」とした。  これに先立ち、本部の遠藤啓二常務がグリーン・エコプロジェクトに参加するメリットを説明。加えて、「墨田支部の参加事業者を30社(2月28日時点で16社)ぐらいまで増やしたい」と語った。(沢田顕嗣) 【最低車両数問題検討小委が見解を打ち出したことを受けて説明会を企画】





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