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福井倉協、施設見学会を初開催 高校・大学 就職担当者らにPR 若年人材確保へ第一歩

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2019/03/29 0:00

 【福井】福井県倉庫協会(沼野真治会長)は14日、福井運輸支局の協力で物流施設見学会を初開催し、参加した大学と高校の就職担当者らに倉庫業界をアピールした。(星野誠)  沼野会長が「最近はEC(電子商取引)市場の拡大で通販事業が盛んで、商品の保管、仕分け、ピッキングなど、倉庫無しには成り立たない。しかし、我々の業界は消費者との接点が少なく、宣伝活動もあまり行わない。ぜひ倉庫への理解を深め、就職指導の一助にしていただきたい」とあいさつ。  福井運支局の安藤和博支局長は「物流業界全体が深刻な人手不足だ。倉庫業の必要性を知っていただき、生徒を送り出して欲しい」と呼び掛けた。続いて、中部運輸局環境・物流課の藤田薫専門官が、物流における営業倉庫の役割や、国土交通省が進める物流の生産性向上について解説した。  施設見学会に参加したのは、県内の大学と高校で就職相談などを担当する職員や教師6人。センコー福井営業所(福井市)と福井倉庫(沼野社長、同市)の坂井営業所(坂井市)を訪れ、倉庫内を見学するとともに、日常業務の説明を受けた。  センコー福井営業所では、倉知誠所長が、垂直搬送機で大幅な作業効率化を図っていることや、女性の社員やパート従業員も多数活躍していることなどを紹介。「フォークリフトなど必要な資格は働きながら取れるのか」と質問する参加者もいた。  福井県立大学の就職アドバイザー、吉村武史氏は「運送はトラックを思い浮かべるが、倉庫は具体的イメージが湧かなかった。メーカーに就職する学生は多いものの、倉庫業界も選択肢の一つになる」と強調。  また、見学会の実行委員長を務めた、福井倉協の寺嶋和紀副会長は「見学会は初開催だったが、まずは、倉庫業の存在と仕事内容を知ってもらうことが若年人材確保の第一歩になると考えた。このような取り組みは今後も継続したい」と話した。 【写真=センコー福井営業所を見学する就職担当者ら】





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