物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

石ト協、可動バンパー助成を新設 不正改造ダンプ撲滅へ 健康診断は倍額に

団体

2019/03/29 0:00

 【石川】石川県トラック協会(久安常信会長)は13日、理事会を開き、2019年度事業計画及び予算を承認した。新規事業として、ダンプトラックに装着する可動式リアバンパー導入助成の実施を決定。ダンプトラックの作業効率と生産性の向上を図り、1事業所当たり5台まで、上限を6万円として装置取得価格の3分の1を助成する。(星野誠)  久安会長が「今年度最後の理事会だが、働き方改革関連法が成立し、貨物自動車運送事業法が改正されるなど、労働環境整備と人材確保を目的に大きな改革が行われた1年だった。先日、周知のためセミナーを開催したが、今後も必要に応じて研修会などを開きたい」とあいさつ。  可動式リアバンパー導入助成は、道路舗装工事などに携わるダンプトラックの作業効率化により生産性向上を図るとともに、リアバンパー未装着の不正改造車の排除に向けて実施する。助成は1事業所当たり5台まで、装置取得価格の3分の1(上限6万円)とし、予算は1千万円を計上した。  健康診断受診助成では、予算を従来の2倍としてドライバー1人につき2千円を助成。対象となる診断は、労働安全衛生法に定める一般健康診断(雇用時、定期、深夜など特定業務従事者)とする。  また、人材確保対策では、学生の職場体験を受け入れる会員事業者に対し、インターンシップ導入促進支援助成を継続。環境対策も引き続き天然ガス車、ハイブリッド車など環境対応車の導入費用の一部を助成する。更に、5月下旬に1泊2日の日程で、中部トラック総合研修センター(愛知県みよし市)で省エネ走行研修会を開催する。  一方、創設準備が進められている「ホワイト経営認証」については、理事から「もっと情報が欲しい。簡単に取得できる認証にしてしまうと、以前から高いレベルで真面目に取り組んできた企業が損をする」との声が上がった。 【写真=19年度事業計画及び予算を承認】





本紙ピックアップ

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

オススメ記事

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap