仙台国際空港/国際貨物の実証実験、仙台―バンコクで貨物量回復めざす
行政
2019/03/29 0:00
仙台国際空港(岩井卓也社長、宮城県名取市)は、東日本大震災で落ち込んだ仙台空港の国際貨物取扱量の回復に向け、タイ国際航空が運航する旅客チャーター便を使った貨物搭載の実証実験を行った。 東北地方とバンコク間で輸出入される貨物の潜在的な需要と可能性を調査するのが目的で、フォワーダーとして日本通運も参加。20日に1回目の実験を実施し、自動車と研磨機の各メーカーが約1トンの荷物を機内に積み込んだ。月内にもう1回、同様の実験に取り組む予定。 同空港の国際貨物取扱量は、震災前の2010年度には1779トンあったが、震災直後の11年度は159トンに激減。その後は年々増加して17年度は667トンまで持ち直した。 タイとの定期便は13年12月に新規就航したものの、14年3月末で運休となっている。今後の集荷状況によっては、定期便の復活にも期待が高まる。(今松大) 【写真=20日は1トンの貨物を搭載】