JL近畿、品位・品質アップ誓う あんしん大会 最新情報を発信 奨学金、累計1000万円
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2019/03/26 0:00
【大阪】JL連合会の近畿地域本部(吉田正則本部長)は9日、大阪市で近畿地域本部あんしん大会を開き、ローカルネットの会員拡大にむけ結束強化を図るとともに、物流に関する最新情報を発信した。「明日への安全! 未来へつなぐ物流システムローカルネット!」のテーマの下、400人余りの会員が参加した。(蓮尾輝) 吉田本部長は「30年前にJLが近畿で誕生した時は、まだトラック協会や行政に認知されていない小さな組織だったが、信義、商道、相互扶助を積み重ね、ここまで来た。他よりはるかに高額な手数料を払ってまで皆がJLを選ぶのは、ヒューマンネットの信頼があるからこそ。平成が終わり、新しい時代を迎えても、変わらず品位・品質の向上に努めて欲しい」とあいさつ。 北側一雄元国土交通相は「トラック業界は人手不足をはじめとする様々な課題を抱えているが、解決には荷主の協力が不可欠。2018年末に貨物自動車運送事業法が改正されたが、荷主の協力を得るための役に立つ、中身のある法律にしたい」と展望を述べた。 JL連合会の今後について、本部の迫慎二会長は「物流業界は『他業界に比べて労働時間が2割多いが賃金は8割しかない』とよく言われるが、それを変えるのが我々経営者の務め。もっと真剣に現場の改善を考え、活動する必要があるのではないか。30周年記念式典では新たな指針『NEXT10』を発表したが、JL100年の継続を目指し、全国の仲間と一枚岩になって進んでいきたい」と話した。 恒例のチャリティービンゴ大会では、18万5500円が集まった。寄付金は、物流に興味のある若者を支援するJL奨学金に贈った。今回の近畿地域本部からの寄付によって、JL奨学金は累計1千万円に達した。 物流に関する最新機器や技術を披露する物流マーケットに35社が出展したほか、第2部ではジャーナリストの長谷川幸洋氏が「激動する世界 日本の針路を考える」と題して講演。新時代を迎えるに当たっての心構えを学んだ。 【写真=「信義、商道、相互扶助を積み重ねてきた」と吉田本部長】