物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

トーエイ物流/アクションプラン発表、単体売上高100億円達成へ 24年3月 車両数1.6倍に拡大 能力応じ若手を登用

物流企業

2019/03/22 0:00

 トーエイ物流(遠藤長俊社長、埼玉県久喜市)は2024年3月期決算で、単体の売上高として100億円(19年3月期比18.3%増)の達成を目指す。1日の名古屋営業所(愛知県小牧市)の稼働などを踏まえ、具体的な時期を定めて目標を設定。保有車両は現在の180台から300台体制とするとともに、自社倉庫の延べ床面積も5万2800平方メートルから9万9千平方メートルへと拡大を見込む。17日に加須市で開かれたアクションプラン発表会で遠藤社長が説明した。(谷本博)  19年度のスローガンは「自律」と設定。自分で考え、自分で行動するよう促す狙いがある。若手登用など能力に応じた配置転換を進めることを目的として、「人事部」を独立した組織とするほか、「安全品質推進室」を社長直轄の部署とするなど、組織改編を4月1日付で実施する。  ここ10年以上、一貫して右肩上がりの拡大を続けている状況を踏まえ、遠藤社長は「19年3月期の売上高は単体で84億5千万円と、当初の計画を大きく上回る見込み。5年後には単体で100億円達成を目指したい」と表明。これに伴い、保有車両は現在の台数から120台増やすとともに、自社倉庫の延べ床面積も現在の面積から1.8倍程度増やす構想を述べた。  また、「売上高の目標達成を受け、今期も3月中に決算賞与を出す。本来であれば18年3月期の2倍くらい出したいが、事故の増加傾向が続いていることを踏まえ、1人当たり10万円から15万円程度に抑えることになる」と付け加えた。  各事業部及び各支店からのアクションプラン発表では、19年度の事業方針などをそれぞれの責任者が説明。埼玉支店(久喜市)からは初の社内ドライバーコンテストを10月に開催するとの報告があった。  ディ・クリエイト(大阪府豊中市)の上西一美社長が、ドライブレコーダーの映像を基に、交通事故事例による安全講習を行ったのに続き、今春の新卒社員9人が紹介された。男性8人、女性1人で、大卒が3人、高卒が6人。高卒のうち3人がドライバー希望という。  各種表彰では、「改善提案活動」「5Sチャレンジ活動」「エコチャレンジ活動」などのほか、模範運転ドライバーや優良ドライバー表彰を実施。更に、社内フォークリフトコンテストの優秀者や無事故者、永年勤続者の表彰が行われた。 【写真=3人がドライバー希望】





本紙ピックアップ

愛媛/傭車費用急上昇、「運賃1.5倍」元請けに要請

 「2024年問題」が本番に入ったことを示すように、傭車費用が急上昇している。運賃の設定基準は一律ではなく金額も様々だが、愛媛県の元請運送会社が1.5倍に近い値上げを協力会社から要請されたケースもある。標準的な運賃には遠…

輸出航空貨物23年度18%減、統計開始以来「最低水準」

 航空貨物運送協会(JAFA、岡本宏行会長)がまとめた2023年度の航空貨物輸出量(混載)は、22年度比18.2%減の75万9419㌧だった。JAFAが統計を始めた1998年以降、最低の水準を記録した。新型コロナウイルス…

ヒサマツHD/セパレートボディー、車両ラインアップ追加

 ヒサマツホールディングス(久松孝治社長兼CEO=最高経営責任者、大阪市阿倍野区)は、自社グループで展開する「セパレートボディー」事業で、平ボディー車をラインアップに加えるなど、対応可能な車両の幅を広げている。冷凍車両の…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、経済低迷続き0.6%減

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は18日、2024年度国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.6%減の41億1780万㌧となる。消費関連や生産関連貨物は回復傾向を示すものの、物価や…

オススメ記事

愛媛/傭車費用急上昇、「運賃1.5倍」元請けに要請

 「2024年問題」が本番に入ったことを示すように、傭車費用が急上昇している。運賃の設定基準は一律ではなく金額も様々だが、愛媛県の元請運送会社が1.5倍に近い値上げを協力会社から要請されたケースもある。標準的な運賃には遠…

輸出航空貨物23年度18%減、統計開始以来「最低水準」

 航空貨物運送協会(JAFA、岡本宏行会長)がまとめた2023年度の航空貨物輸出量(混載)は、22年度比18.2%減の75万9419㌧だった。JAFAが統計を始めた1998年以降、最低の水準を記録した。新型コロナウイルス…

ヒサマツHD/セパレートボディー、車両ラインアップ追加

 ヒサマツホールディングス(久松孝治社長兼CEO=最高経営責任者、大阪市阿倍野区)は、自社グループで展開する「セパレートボディー」事業で、平ボディー車をラインアップに加えるなど、対応可能な車両の幅を広げている。冷凍車両の…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、経済低迷続き0.6%減

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は18日、2024年度国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.6%減の41億1780万㌧となる。消費関連や生産関連貨物は回復傾向を示すものの、物価や…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap