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中日本高速、新名神高速の三重県区間 新四日市―亀山西が開通 東名阪道の渋滞9割減

産業

2019/03/22 0:00

 新名神高速道路の新四日市ジャンクション(JCT、三重県四日市市)―亀山西JCT(亀山市)の23キロと、東海環状自動車道の大安インターチェンジ(IC、いなべ市)―東員IC(東員町)の6.4キロが17日、それぞれ開通した。開通式典には石井啓一国土交通相が出席し、「新名神は他の高速道路とともに、国内物流の基軸になる」と期待を示した。  石井氏は「事業に携わった多くの関係者に心から感謝したい。新名神の開通により、愛知県から滋賀県までのダブルネットワークが完成し、名神、新東名、東名とともに、国内物流の基軸として機能することが期待される」とあいさつ。更に、「一方、東海環状道は今回の開通で6割が完成した。周辺地域の企業立地に弾みが付くと考えている」との見解を示した。  その上で、「このように効果が高いプロジェクトへの重点的な投資は、人口減少の時代においても、生産性向上を通じた持続的な経済成長や、豊かな国民生活の実現に貢献する」と述べた。  また、三重県の鈴木英敬知事は「新名神は、1989年(平成元年)に基本計画が決定し、関係者の力の結集により、平成最後の年に全区間開通となった。新名神も東海環状道も、四日市港を中心とした三重県内の物流を大きく飛躍させる道路」と強調した。  開通セレモニーは、新名神の開通で新設された鈴鹿パーキングエリア(PA、鈴鹿市)近くの本線で開かれ、石井氏や鈴木氏、三重県選出の国会議員らが、地元の小学生とともにテープカットに臨んだ。鈴鹿市立鈴峰中学校の吹奏楽部がブラスバンド演奏で盛り上げる中、テープにはさみが入り、薬玉が割れると、会場は拍手に包まれた。  新名神の開通により、これまで慢性的に混雑していた東名阪自動車道は、渋滞発生回数が9割減少すると見込まれている。また、いなべ市の大安IC周辺は各種製造業の生産拠点が多いため、東海環状道の一部開通で、物流効率化と経済活性化が期待されている。  式典後、石井氏は「渋滞緩和だけでなく、沿線の製造業の生産性向上なども期待している。財政投融資を活用し、新名神の6車線化や東海環状道の整備加速に全力で取り組みたい」と表明した。(星野誠) 【写真=新名神の開通で新設された鈴鹿PA近くの本線で開通セレモニーを開催】





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