武蔵野ロジ、女性むけ引っ越し開始 女性スタッフ対応 「安心」提供に主眼 首都圏から順次拡大
物流企業
2019/03/15 0:00
武蔵野ロジスティクス(門岡百年社長、埼玉県三芳町)は今春から、一人暮らしの女性をメインターゲットに、引越便「L-STORY」を開始した。原則、女性スタッフが対応し、「安心」を提供することに主眼を置いたのが特徴。ウェブ見積もりでの対応など、将来的には受注から作業完了まで「完全オートマチック」での対応を構想している。(谷本博) 引越便専用車として、2トン車と1.5トン車を導入。車体に「女性も安心 引越便」との文字を大きく描くとともに、ウェブアドレスとして「l-story.jp」、フリーダイヤル「0120-634-064」を明記。2019年は反響を見ながら対応を進めていく準備期間と位置づけ、20年の繁忙期からの本格稼働を目指す。 現在は「引越比較サイト」などに登録する程度で、積極的な営業活動は行っていないものの、1日平均20件程度の見積もり依頼があるという。 当面は、首都圏エリアを対象に本社営業所のみで対応するが、近い将来にはほかの営業所でも対応できるよう拡大していく。 単身引越料金の目安は、移動距離15キロ以内で2万9千円から3万8千円、50キロ以内で5万1千円から5万9千円前後と、低価格に設定。実績を積んだ上で、徐々に適正料金に移行させていく方針だ。1回の引越作業には原則として、男性2人、女性1人の3人で対応する。 門岡社長は「引越事業への参入は、グループ企業内の人事異動に伴う引っ越しで、繁忙期だったために依頼を断られたことがきっかけ。やれる事業者がいないのであれば、自社でやろうという発想に至った。女性をターゲットに、安心という付加価値を提供することで、他社との差別化を図っていきたい」と意欲を示している。 【写真=車体に「女性も安心 引越便」の文字を大きく描く】