GLP、流山PJ最終棟が完成 全棟満床でスタート 「真のフラグシップに」
物流企業
2019/03/12 0:00
日本GLP(東京都港区)は5日、GLP流山プロジェクト(PJ)の最終棟となるGLP流山Ⅲ(千葉県流山市)の竣工記者会見を開き、帖佐義之社長と、テナントとして入居する日本ロジステック(東京都千代田区)の黒川尚悟社長が出席した。帖佐氏は「国内のフラッグシップ施設になる同PJが満床で稼働を迎えた」と報告した。(佐々木健) GLP流山Ⅲは、常磐自動車道・流山インターチェンジから約1キロに位置。敷地面積4万1700平方メートルに、延べ床面積8万9300平方メートルのプレキャストコンクリート造りで、免震構造4階建てとなっている。 トラックバースは1階の両面と3階の片面に設置。荷物用エレベーター6基と、垂直搬送機12基のほか、ドックレベラーなどの荷役用機器を備えている。 BCP(事業継続計画)対策として、複数の地震センサーによるクラウド型の地震モニタリングサービスを採用。非常時には井戸水でトイレを洗浄するほか、非常用発電機で電力を供給できる。 屋上には売電用の太陽光発電システムとして、6370枚の太陽電池パネルを敷設した。 帖佐氏は「この流山PJを真の意味でのフラッグシップとするべく、今までの経験とノウハウの全てを注ぎ込んで建設した。全棟、着工前または直後に満室という成功例となった。これまでの物流施設の枠を超え、製造・生産設備を持つ画期的な拠点だ」と強調。 黒川氏は「ここ流山が物流集積地になると聞いて手を挙げた。施設の大きさは、我々にとってチャレンジする規模。自社利用からサブリースまで幅広い利用が可能だ。既にEC(電子商取引)など様々な問い合わせがある」と述べた。 GLP流山PJは、総延べ床面積32万平方メートルのマルチテナント(複数企業入居)型物流施設3棟を整備する構想で、2016年9月にGLP流山Ⅰを着工した。 18年2月のGLP流山Ⅰ竣工後には、就労環境の整備にも着手し、全棟にカフェテリアを設置したほか、託児所や通勤用バス停、館外の来訪者も利用できるコンビニエンスストアを整備している。 【写真=GLP流山プロジェクトの3棟(左奥からⅡ、Ⅰ、Ⅲ)】