丸山運送、新卒採用・育成に注力 グローバル事業部を新設
物流企業
2019/03/08 0:00
【宮城】丸山運送(三浦一夫社長、仙台市宮城野区)は2019年度の経営テーマに「トランスフォーメーション(進化)」を掲げ、運輸や物流センター運営、国際物流など各事業を推進する。「独自の競争力強化」「ブランド(the080)知名度の向上」「家族に誇れる会社へ」を課題とし、更なる進化を目指す。3年後の創業60周年に向け、現在の延長線上には無い、革命的な転換を起こす初年度と位置付ける。2月21日の経営計画発表会で、19年度の方針を発表した。(黒田秀男) 経営理念の唱和に続き、三浦社長が経営方針や決算見通し、新年度経営目標などを発表。この中で人材育成に触れ「情報化が進み、ほとんどの情報は簡単に入手でき、模倣も99%は可能。しかし、残りの1%は『人』の部分であり、模倣はできない。『ヒト・モノ・カネ』の時代から『ヒト・ヒト・ヒト』の時代に移った」とし、成長力の源泉である人材戦略の重要性を強調した。 新卒採用と育成を最優先に掲げ、フレッシャーズキャンプなど各種研修、育成事業に力を入れていく。19年度も継続してES(従業員満足度)対策を含めた人材育成予算に「年間売上高の1%」を計上する。 組織変更では、国際物流本部にグローバル事業部を新設し、国際物流部との2部制で、スピード感のある営業態勢を構築。人材開発PJをHRDチームに名称変更するほか、マーケティング本部の中に「スタジオ 080」運営を追加し、同ブランドの知名度アップを目指す。なお、同スタジオは、シェアオフィスやコワーキングスペース、倉庫など複合型サービス施設として、4月11日、仙台市宮城野区にオープンさせる。the080のブランドビジョンでは、①80の事業を成功②80人の経営者創出③80事業で80億円企業(1事業1億円)――を掲げている。 続いて、各部門の代表が「変わる未来へ 挑戦・実践・創造」をテーマに、それぞれの事業計画を発表した。 なお、19年3月期決算の見通しについては、売上高が「前年度並み」、営業利益は「大幅増」とした。 【写真=2月21日の経営計画発表会で、三浦社長が19年度の方針を発表】