物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

多治見通運、鉄道コンテナ専用車増へ 年内に3台 需要アップ見込む 物流効率化に貢献

物流企業

2019/03/01 0:00

 【岐阜】多治見通運(関谷寛社長、岐阜県多治見市)は、鉄道コンテナ専用トラックの増車を進める。年内に3台増やす予定で、環境への配慮が求められているのに加え、深刻化する人手不足を受けてモーダルシフトが加速する中、更なる需要増加を見込んでいる。(星野誠)  冨田信二総務部長は「最近3年間で、鉄道コンテナの仕事は毎年12~13%づつ増えており、今後も物量は順調に伸びると予想している。今年は更に専用車3台を増やす計画で、既に車両の発注を終えた」と話す。  2018年12月にも、UDトラックス(酒巻孝光社長、埼玉県上尾市)の「クオン」を鉄道コンテナ専用車両として導入。省燃費に加え、車線逸脱警報装置、衝突被害軽減ブレーキ(PCS)などを装備している。年内の増車でコンテナ2個積み可能な自社トラックを計8台そろえる。  多治見通運は以前から鉄道コンテナ輸送に取り組んでおり、荷主企業との連携で、15年8月にエコレールマーク協賛企業として選ばれた。18年10月には、日本貨物鉄道(JR貨物)など3社との協業が、物流総合効率化法に基づく総合効率化計画に認定された。  冨田氏は「モーダルシフトが一段と進み、長距離路線トラックから鉄道コンテナ輸送に切り替える動きが加速している。当社が積み上げてきたノウハウを十分に生かし、物流効率化に貢献していく」と力を込める。 【写真=12月に導入した鉄道コンテナ専用トラック】





本紙ピックアップ

静岡・富士地区の紙製品輸送、「24年問題」対応行き詰まり

 静岡県の富士地区一帯で紙製品を運ぶトラック運送事業者が、「2024年問題」の対応策に行き詰まっている。紙製品輸送と、原料となる古紙の帰り荷の輸送を組み合わせ、長年にわたり効率的な業務サイクルを築いてきたが、時間外労働の…

国交省分析/国際海コン陸上運送事故、「ドライバー起因」8割

 国土交通省が、国際海上コンテナの陸上運送で2021~23年に発生した事故を分析したところ、8割がドライバー起因で、このうち6割が運転操作不良だったことが分かった。この結果を踏まえ、一層の徐行運転徹底や、コンテナトレーラ…

クロスマイル「上限規制1年」調査、残業「月10時間未満」最多

 X Mile(クロスマイル、野呂寛之社長、東京都新宿区)は3月28日、時間外労働の上限規制がドライバーに適用されて1年が経過するタイミングで、ドライバーの働き方や収入などの変化を調査した「クロスワークしごと白書」を公表…

三和エナジ―、石油製品卸をグループ化

 宇佐美鉱油(宇佐美智也社長、愛知県津島市)のグループ会社の三和エナジー(高松克行社長、横浜市港北区)は3月27日付で、石油製品の卸売や自社配送を行うオイルターミナル(北海道千歳市)の全株式を取得した。代表者は高松社長が…

オススメ記事

静岡・富士地区の紙製品輸送、「24年問題」対応行き詰まり

 静岡県の富士地区一帯で紙製品を運ぶトラック運送事業者が、「2024年問題」の対応策に行き詰まっている。紙製品輸送と、原料となる古紙の帰り荷の輸送を組み合わせ、長年にわたり効率的な業務サイクルを築いてきたが、時間外労働の…

国交省分析/国際海コン陸上運送事故、「ドライバー起因」8割

 国土交通省が、国際海上コンテナの陸上運送で2021~23年に発生した事故を分析したところ、8割がドライバー起因で、このうち6割が運転操作不良だったことが分かった。この結果を踏まえ、一層の徐行運転徹底や、コンテナトレーラ…

クロスマイル「上限規制1年」調査、残業「月10時間未満」最多

 X Mile(クロスマイル、野呂寛之社長、東京都新宿区)は3月28日、時間外労働の上限規制がドライバーに適用されて1年が経過するタイミングで、ドライバーの働き方や収入などの変化を調査した「クロスワークしごと白書」を公表…

三和エナジ―、石油製品卸をグループ化

 宇佐美鉱油(宇佐美智也社長、愛知県津島市)のグループ会社の三和エナジー(高松克行社長、横浜市港北区)は3月27日付で、石油製品の卸売や自社配送を行うオイルターミナル(北海道千歳市)の全株式を取得した。代表者は高松社長が…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap