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ケイアイエヌ、センター運営に本格参入 5月 埼玉・深谷に新拠点 労務管理の改善はかる

物流企業

2019/02/22 0:00

 【埼玉】ケイアイエヌ(小西忠治社長、埼玉県深谷市)は、本格的な物流センター運営に参入する。5月上旬にも冷凍、冷蔵の両温度帯に対応した物流施設「花園第2センター(仮称)」を稼働。24時間対応の共同配送拠点として位置付け、10年後の同センターの売り上げは10億円を見込む。また、配車や運行計画を自社で行えるメリットを最大限に生かし、ドライバーの労務管理面の改善も図る。(小瀬川厚)  約9千平方メートルメートルの敷地に一部2階建て、延べ床面積3500平方メートルの施設を建設。保管型(冷凍)、スルー型(冷蔵)に対応し、14台分のドックシェルターを備える。本格稼働後には約50人を配置する。関越自動車道・花園インターチェンジ(IC)から約800メートルという立地の良さを生かして、埼玉県北部から群馬、新潟、長野の各県を見据えた共配網を整備、効率化と生産性向上を目指す。  「他社や荷主の物流センターからの配送は、荷待ち時間をはじめとした運行面での不確定要素が多く、ドライバーの労働時間管理で課題を残していた」(猪野浩専務)とするように、これまで実運送に軸足を置いた経営を行ってきた同社だったが、昨今の深刻なドライバー不足などを踏まえ、本格的な物流センター運営への参入を検討開始。17年4月には本社営業所の隣接地に平屋建て、床面積500平方メートルの物流施設「花園第1センター」を建設し、センター運営のノウハウ吸収に取り組んだ。  第2センターの庫内には、1800パレットを収容可能な移動式ラック(冷凍庫)を設けるほか、冷蔵室には500パレット分のラックを設置。事務所や冷蔵機の電力をまかなえる非常用自家発電設備、出力250キロワットの太陽光発電システムを備え、BCP(事業継続計画)にも考慮した施設とした。 【写真=花園ICから数百メートルに建設する花園 第2センター(仮称)=完成予想図】





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