大阪ト協、守れ! ラストワンマイル 災害時訓練 避難所へ物資輸送 非常電源設備の確認も
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2019/02/19 0:00
【大阪】大阪府トラック協会(辻卓史会長)は3日、災害発生時の輸送体制の確立に向け、ラストワンマイル輸送訓練を実施した。避難所への物資の輸送、搬入に加え、昨年は台風や地震など自然災害が多く発生したことから、無線による通信訓練や非常電源設備の稼働訓練も行った。(黒須晃) 大阪市内4カ所の備蓄倉庫にトラックが集結し、住之江区役所など14カ所に向けて物資を輸送。その後、トラックは大阪府トラック総合会館(大阪市城東区)に向かい、避難所を想定した6階まで物資を搬入した。 また、トラック総合会館と訓練車両、備蓄倉庫間の無線通信訓練も実施。災害時でも安定して通信を確保できるデジタルMCA無線機を使い、輸送経路や道路の混雑状況などについて情報共有を図った。 更に、災害時に停電が発生した場合に備え、トラック総合会館では非常用電源設備の稼働訓練も実施。照明がつかない箇所が無いかなど、災害が発生した時に対応できるよう様々な確認を行った。 中原毅副会長は「今後30年以内に発生が予想される南海トラフ地震では、大阪にも甚大な被害が及ぶとされる。阪神・淡路大震災から20年以上が経過し、迅速な災害対応へ新たな視点が必要だ。今回のような訓練も、実際に災害が起きた時に生かせて初めて成果と言える」と話した。 【写真=大阪府トラック総合会館に物資を積み下ろす】