新光運輸など3社、はだか祭りのラップトラ 節分イベントで披露 地元観光振興へ貢献
物流企業
2019/02/15 0:00
【岡山】日本三大奇祭の一つとして知られる西大寺(さいだいじ)会陽(えよう)(はだか祭り)を全国にPRし、地元の観光振興に貢献しようと、新光運輸(延原寛紀社長、岡山市東区)、西大寺運送(入倉栄作社長、同)、凪物流(凪秀樹社長、中区)の3社はラッピングトラックを導入し、3日に西大寺観音院(東区)境内で開催された会陽節分祭で披露した。節分祭(西大寺会陽奉賛会主催)では、16日の会陽本番を盛り上げる初のプレイベントで、各社が全面協力。福豆やお餅5千袋をまくなど盛り上がった。(江藤和博) 西大寺会陽は、毎年2月に西大寺観音院で行われ、締め込み姿の男たち約1万人が福を呼ぶ宝木(しんぎ)を奪い合う。500年の歴史があり、国の重要無形民俗文化財に指定されている。 各社のラッピングトラックはともに大型車で、左右と後部の3面に臨場感のある会陽のシーンを描いている(デザインは共通)。導入時期は2018年の春から夏にかけてだったが、西日本豪雨が発生したため披露会を延期。7カ月余り遅れてのお披露目となった。西大寺運送は全国に、凪物流は近畿・中部に、新光運輸は名古屋方面にラッピングトラックを運行しており、荷主などからの評判は上々という。 メインステージとなった本堂の大床に3社を代表して、新光運輸の延原社長が登壇。「西日本豪雨では上道地区(東区)で大変な被害が出た。3社とも地元の運送会社で、生まれ育った西大寺のために何かできないかと思案し、ラッピングトラックを全国各地に走らせることにした。今年1年が素晴らしい年となるよう今日は福を持って帰って欲しい」とあいさつした。 また、3社は従業員を案内役に試乗体験も実施。子供がひっきりなしに運転席に座り、親がスマートフォン(スマホ)などで記念撮影した。 本堂では窪八幡宮三味線による獅子舞や会陽太鼓演奏が奉納されたほか、倉敷市出身のタレント、MEGUMIさんが参加して福豆まきを実施。延原氏、凪社長、入倉社長も順番に櫓(やぐら)に上って豆やお餅をまき、当選番号の付いた豆を拾った来場者には景品をプレゼントした。 山下貴司法務相(衆院、岡山2区)が、「仲間が素晴らしいトラックの企画をやってくれたことを誇りに思う。岡山をもっともっと盛り上げるため、一緒に頑張ろう」と語った。節分祭の協賛会社には、トラックディーラーや運送会社、システム会社など多くのトラック業界関連企業が名を連ねた。 【写真=福豆やお餅5千袋をまくなど盛り上がる】