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国際海コン陸上運送の安全確保、輸送手引の改訂内容説明 東運局地方連絡会議 荷主理解へ周知要請 フレキシタンク取り扱い 液体漏出を防止

団体

2019/02/15 0:00

 【宮城】東北運輸局は1月31日、国際海上コンテナの陸上運送中の事故防止を図るため、東北地方連絡会議を開いた。2017年11月に続く2回目の会合で、県や県警本部、商工会議所に加え、海運貨物取扱、港運、倉庫、トラック、港湾労働組合などの関係機関や団体の代表者が出席した。(黒田秀男)  今回は荷主に対する同ガイドラインと改訂安全輸送マニュアルの周知を目的に開催。同マニュアルは、国際海上コンテナ内のフレキシタンクの損傷による液体の漏出を防止するため、18年4月に改訂されている。  会議では国土交通省自動車局安全政策課の川村和久・安全監理第一係長が、中央で開かれた「国際海上コンテナの陸上運送に係る安全対策会議」の概要として、国際海上コンテナの横転事故などの発生状況や地方連絡会議の実施状況、トラック事業者や荷主を対象にしたアンケートの結果を報告。更に安全輸送マニュアルの改訂内容などを説明し、事故防止に向けて周知を要請した。  続いて、同地方連絡会議の安全対策に関する取り組みの中で、事務局が管内指定港湾11港の重量計設置状況の調査結果を報告。コンテナを取り扱う7港のうち、5港(1港は震災以降、使用不能)が設置しているが「偏荷重機能付きの機器は無い」と説明した。  これに対して港湾労働組合の代表者から「ドライバーにとって偏荷重は軸重違反につながる。事故防止のためにも偏荷重機能付きの機器を早期に設置して欲しい」との要望が出た。  また、宮城県土木部港湾課の中村一洋主査が仙台塩釜港の現状と高砂コンテナターミナルの拡張計画を紹介。23年度までに、既存の22ヘクタールのターミナルが、2期工事(6ヘクタール整備、4ヘクタール整備)で32ヘクタールに拡張され、取扱量も現在の20万TEU(20フィートコンテナ換算)から34万TEUを収容できる規模になる、と説明した。 【写真=海コンの陸上運送の安全確保を話し合う】





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