ダイセーエブリー二十四、大創産業の物流業務受託 マレーシアを拠点に展開 21年 専用大型センター竣工
物流企業
2019/02/12 0:00
ダイセーエブリー二十四(田中孝昌社長、愛知県一宮市)は1日、マレーシアの合弁会社PKTエブリー24ロジスティクスが、大創産業(矢野靖二社長、広島県東広島市)の海外向け物流業務を受託する契約を締結した、と発表した。マレーシアを拠点として東南アジア向け物流サービスを展開していくほか、2021年の竣工を目指し、専用大型物流センターの建設を進める予定だ。(梅本誠治) 5月から、大創産業が運営するダイソーの海外物流拠点として、マレーシア最大の貿易港ポートクランからマレーシア国内と、東南アジア数カ国に向けた物流サービスを展開していく計画。当初は月3千万円程度の取引額を見込む。 21年には、マレーシア・セランゴール州に、世界15カ国以上に商品を供給する延べ床面積6万6千平方メートル規模の専用大型物流センターの竣工を予定しており、投資額は約70億円。 PKTエブリー24は16年2月、ダイセーエブリー二十四とマレーシアの大手物流総合企業PKTロジスティクスグループが、日本企業を中心とした幅広い物流サービスの提供を目的に設立。 18年9月期の売上高は2億円だが、21年竣工予定の専用センターが本稼働すれば、東南アジアから中東地域に向けた倉庫運営、通関業務、コンテナ輸送などの物流サービス全般を請け負うことで、売上高は40億円程度を見込める。 大創産業が運営するダイソーは現在、世界で5270店以上を展開。日本、中国、タイで17の流通センターを運営している。マレーシアには08年6月に店舗を初出店しており、矢野社長が「PKTエブリー24が、成長著しい東南アジアと中東地域の販売店や顧客にとって、より良いサービスを提供する貴重な物流パートナーになると確信している」とコメント。 PKTエブリー24の役員を兼任するダイセーエブリー二十四の田中社長は「大創産業にとって、海外事業戦略の中で重要な役割を担う物流拠点の運営を担当させてもらえることを誇りに思う。同社の企業価値と信頼性に直結することを自覚し、使命感を持って物流業務の効率化を遂行していきたい」と述べた。 【写真=記念写真に納まる矢野社長(前列右)ら】