栃ト協足利支部、小学校で物流出前授業 トラックの役割伝え
団体
2019/02/12 0:00
【栃木】栃木県トラック協会の足利支部(長谷川哲朗支部長)は1月25日、支部管内の筑波小学校の5年生20人を対象に、社会科体験学習として、大型ゲート付き冷蔵冷凍車と4トンウィングトラックを校庭に持ち込み、物流出前授業を行った。 授業は教室で行う座学と、校庭で行うトラック体験の2部で構成。座学では、支部青年部会の高荒亮司代表幹事が講師を務め、物流とトラックの役割をテーマに話した。座学冒頭、「トラックの運転手になりたい人」と尋ねたが、児童は1人も手を挙げなかった。高荒氏は「私たちは人手不足に苦しんでいる。荷物を運ぶ仕事の9割以上を担っているのがトラック。ドライバーが大切な仕事だと学んで大きくなって欲しい」と呼び掛けた。 体験学習では、運転席への試乗とともに、テールゲートリフターで冷蔵冷凍車の荷台に上り、庫内の寒さを体感。ウィング車にはパレットと空のダンボール箱を積載しており、児童はチームに分かれ、荷台からパレットにダンボール箱を移動させた後、ストレッチフィルムで箱を固定する時間を競う、梱包体験を楽しんだ。 最後に、長谷川支部長は「『あしかがフラワーパーク』にある1千平方メートルを誇る大藤棚は、パークをつくる時、トラックが運んだもの。その時は時速5キロで周辺の通行を規制して運んだ。我々は何でも運ぶ。ぜひ、業界に興味を持って欲しい」とあいさつした。 同支部では、小学5年生の社会科学習に物流が選定されたことを受け、2015年から物流出前授業に着手。将来の物流の担い手を育成する目的で、毎年実施している。(佐々木健) 【写真=梱包体験を楽しむ筑波小の児童】