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日貨協連/ロボット点呼実証実験、「身振り」交え運管補助 ドライバーにも好評

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2019/02/04 0:00

 日本貨物運送協同組合連合会(吉野雅山会長)は1月29、30日の2日間、岐阜梱包(堀部友里社長、岐阜県大野町)で、AI(人工知能)システムを活用した点呼支援ロボットの実証実験を行った。  ロボットによる点呼支援システムは、ナブアシスト(望月明夫社長、前橋市)が開発。ドライバーに対する運転前・運転後の点呼をロボットが会話しながら実施する。ロボットは岐阜梱包本社に2日間設置され、ドライバーは次々に点呼を受けた。  ロボットに「僕の目を見つめて下さい」と指示され、ドライバーが向き合うと個々の顔をしっかり認識。アルコールチェックや免許証確認などを、身振り手振り交えてテキパキとこなし、後は「凍結路面に注意してください」などの業務連絡を伝達し、ドライバーを送り出した。  ナブアシストの飯田三起也・ロジスティクス営業部部長は「大手も含め、物流企業からの問い合わせが急増している。現在は、運行管理者の補助という役割だが、デジタルタコグラフとの連携、労働時間管理など、各種データの活用でロボットの可能性は大きく広がる」と説明。  堀部社長は「ロボットのリアクションはドライバーにも好評だった。仮にロボットを導入しても、管理者とドライバーの対面コミュニケーションは大事にしたいが、点呼記録の作成など業務負担を軽減できるメリットは大きい。前向きに導入を検討したい」と話した。  実証実験を視察した吉野会長は「働き方改革が求められる中、運行管理者の労働時間短縮も大きな課題だ。今は補助機器という位置付けだが、ロボット点呼も一つのアイデアで、国土交通省とも打ち合わせを進めている。全日本トラック協会(坂本克己会長)から委託された調査研究事業でもあり、連携を密に取り組んでいきたい」と強調した。(星野誠) 【写真=ロボットをはさんで笑顔を見せる吉野会長(左)と堀部社長】





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