物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

ヤマト系、京都物流ターミナル完成 パレット 1日単位の保管実現

物流企業

2019/01/21 0:00

 ヤマトマルチチャーター(長谷川真也社長、京都市伏見区)が建設を進めてきた京都物流ターミナル(同区)が完成、1月中にも本格稼働させる。ヤマトホールディングスのグループ会社で初となる、パレットまたはボックスごとの1日単位での保管を実現、小回りの利くサービス提供で新たな需要獲得を目指す。(小菓史和)  路線便のターミナルを設置していたが、老朽化のため時代のニーズに合わせた施設へとスクラップ・アンド・ビルドを実施した。鉄骨一部鉄筋コンクリート造り5階建て、延べ床面積1万9040平方メートル。倉庫部分は3階建てで、保管面積は延べ1万6500平方メートル。  倉庫の梁(はり)下は各階とも6メートル以上を確保し、空調機能を備えた。区画ごとのほか、パレットやボックスといった単位での保管にも効率よく対応することで、多品種・小ロットの輸配送や物流管理業務の取り込みを狙う。  1階には16台分のトラックバースを設置。集配拠点しての機能を持たせた。一方、大型車が乗り入れられる出入り口のほか、貨物用エレベーター4基、ドックレベラー12基、クライミングレベラー2基を設け、幅広い荷役に対応する。  長谷川社長は「当社は京都で80年の実績があり、その豊富なノウハウを生かし、観光や伝統産業の振興といった面からも地域に貢献できると考えている。グループ各社も入居するので、シナジーを発揮し、積極的に新たな需要を掘り起こしていきたい」と話している。 【写真=時代のニーズに合わせた施設へとスクラップ・アンド・ビルド】





本紙ピックアップ

特定技能1号開始1年、大手~中小で採用進む

 自動車運送業分野特定技能1号評価試験が始まって1年が経過した。トラックは4304人が国内外で受験し、3054人が合格。大手、中堅に加え、中小規模の運送事業者が特定技能制度を活用して外国人ドライバーを採用する事例が各地で…

「危険運転致死傷罪」適用要件見直し、飲酒・速度超過に基準    

 法務省は、飲酒や大幅な速度オーバーなど悪質運転による交通事故を厳罰化するため、危険運転致死傷罪の適用要件として数値基準を盛り込んだ自動車運転死傷行為処罰法の改正案を明らかにした。9日、法制審議会の刑事法(危険運転による…

国交省/次期安全プラン、走行距離当たり件数を指標に

 国土交通省は、2026年度からスタートする次期事業用自動車総合安全プラン(26~30年度)の死者数、人身事故件数などの目標値について、適切に評価できるよう総走行距離当たりの件数を指標として用いる。目標設定対象の業態に関…

グリーン物流優良者表彰、ドラッグストア納品効率化         

 国土交通、経済産業の両省は8日、2025年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰の受賞者を決定した、と発表した。国交大臣表彰には、宅配拠点と物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したドラッグストアの店…

オススメ記事

特定技能1号開始1年、大手~中小で採用進む

 自動車運送業分野特定技能1号評価試験が始まって1年が経過した。トラックは4304人が国内外で受験し、3054人が合格。大手、中堅に加え、中小規模の運送事業者が特定技能制度を活用して外国人ドライバーを採用する事例が各地で…

「危険運転致死傷罪」適用要件見直し、飲酒・速度超過に基準    

 法務省は、飲酒や大幅な速度オーバーなど悪質運転による交通事故を厳罰化するため、危険運転致死傷罪の適用要件として数値基準を盛り込んだ自動車運転死傷行為処罰法の改正案を明らかにした。9日、法制審議会の刑事法(危険運転による…

国交省/次期安全プラン、走行距離当たり件数を指標に

 国土交通省は、2026年度からスタートする次期事業用自動車総合安全プラン(26~30年度)の死者数、人身事故件数などの目標値について、適切に評価できるよう総走行距離当たりの件数を指標として用いる。目標設定対象の業態に関…

グリーン物流優良者表彰、ドラッグストア納品効率化         

 国土交通、経済産業の両省は8日、2025年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰の受賞者を決定した、と発表した。国交大臣表彰には、宅配拠点と物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したドラッグストアの店…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap