ASMトランスポート、4棟目の冷凍・冷蔵倉庫が来月稼働 地元農水産業を活性化
物流企業
2019/01/14 0:00
【山形】エイエスエムトランスポート(工藤亜紀子社長、山形県酒田市)は12月、本社敷地内に同社で4棟目となる冷凍・冷蔵倉庫を増床した。顧客ニーズへの対応が目的で、2月から本稼働させる。併せて大会議室も設置し、人材育成の充実を図る。(黒田秀男) 建物は既存施設と同じ、本社敷地内に建設。一部が2階建て、1階の倉庫スペースは床面積が1300平方メートル。庫内は顧客向けとして正面中央奥に冷凍倉庫(マイナス25度)を2室、手前には荷さばき兼用の冷蔵倉庫(セ氏5度)を1室配置した。冷凍庫内には移動ラックシステムを採用し、収容能力はそれぞれ400パレットで、合計800パレットとなる。 また、左サイドには自社用の一時保管庫3室も併設。小スペースではあるが、3室はマイナス25度、0度、セ氏8度にそれぞれ設定し、花き輸送から冷凍輸送まで幅広い一時保管需要に対応する。保管規模は4棟合計で3800平方メートルと、同地区で有数の規模となる。 また、2階には大会議室を設置した。従業員が80人を超えたため会議や研修を行う場所が手狭になり、会場を借りることもあった。これを解消するため、床面積約260平方メートルのスペースを確保。最新の設備機器を導入し、全社員が一堂に会せる会議室にした。 なお、同倉庫施設は18年9月、山形県と経済産業省、国土交通省の地域未来投資促進法に基づく地域経済牽引(けんいん)事業計画の承認を、県内の倉庫業では第1号として受け、地域経済の活性化に取り組んでいる。 工藤社長は「庄内地区には、冷凍冷蔵倉庫が少ない。既存の荷主に加え、地元の水産業からも声が掛かる。港や農水産業の活性化など地域振興に努め、顧客ニーズに応えたい」としている。 【写真=顧客ニーズへの対応が目的】