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川崎汽船、明珍氏が社長昇格へ 100周年 「飛躍の年に」

物流企業

2019/01/03 0:00

 川崎汽船は12月21日、明珍幸一専務執行役員(57)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。村上英三社長(65)は会長に就く。同日の記者会見で、明珍氏は「安定収益体制の更なる強化に、強い信念を持って努めていく。2019年には新たに、マーケティング戦略室、AIデジタライゼーション推進室を立ち上げる。100周年を迎える19年は飛躍の年となるよう取り組みたい」と抱負を語った。(井内亨)  村上氏は「明珍氏はバランス感覚に優れている。強い信念と卓越した先見性を持って目標をしっかり成し遂げてくれるだろう。確固たる地位を築いて欲しい」とエールを送った。  また、商船三井と日本郵船との3社によるコンテナ船事業の統合会社については、18年4月からサービスを開始したが、直後に発生したサービス混乱などの影響を受け、18年4~9月期の決算で、通期予想を下方修正した。村上氏は「やるべき事は分かっており、目標に向かって着実に進めるだけ」と強調した。  明珍氏は「課題に対するアクションプランを、末端まで行き届かせて実行に移すことが大事」と強調。川崎汽船の事業について、「ドライバルク船事業、エネルギー資源輸送事業、自動車船事業、物流事業を大きな柱として収支改善に努めていく。自動車船事業については、大きな収支改善に向けた施策を取り組んでいる。19年からその結果が出てくるだろう」と展望した。  明珍氏は1961年生まれ、東京都出身。84年東大文学部卒業、川崎汽船入社。11年執行役員、16年取締役常務執行役員、18年代表取締役専務執行役員。 【写真=握手を交わす明珍次期社長(右)と村上現社長】





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