ABCロジテム、栃木・足利に新拠点 年明け着工 首都圏の荷主開拓強化 売上高100億円目指す
物流企業
2018/12/24 0:00
【栃木】冷凍冷蔵食品を中心にした総合物流を手掛けるABCロジテム(山田尚彦社長、宇都宮市)は、あがた駅南産業団地(栃木県足利市)で開設準備を進める「両毛物流センター」(仮称)を2019年1月に着工する。事務棟や厚生棟などを併設するほか、立地を生かして首都圏を中心に新規荷主の開拓を強化。20年4月の本格稼働を予定し、25年には売上高100億円達成を目指す。(佐々木健) 同社最大拠点として構想を進めており、宇都宮物流センターの1.5倍の規模を見込む。面積3万平方メートルの敷地に、鉄骨造り平屋建てで延べ床面積1万平方メートルの大型倉庫棟のほか、2階建ての事務棟、従業員の休憩施設などが入る厚生棟、整備工場や給油施設などを建設する。 設備では、冷蔵冷凍スペース5900平方メートルと荷さばきスペース2500平方メートルのほか、ドックレーン25基やパレット8千枚を収納できる移動式ラックなどを設置。冷凍冷蔵食品の在庫保管から通過型物流など、多様なニーズに対応していく。 20年2月に引き渡しを受け、同4月から本格稼働させる予定。18年3月期の売上高は65億円だったが、センター竣工5年後の25年には100億円達成を目指しており、首都圏を中心に営業開拓を強化する方針だ。 東武鉄道伊勢崎線の県(あがた)駅に隣接するほか、国道50号や122号まで2キロ程度で接続でき、北関東自動車道の足利インターチェンジ(IC)と太田桐生ICから10キロ程度に位置する。 山田社長は「新規開拓では、交通アクセスの良さをアピールし、首都圏の荷主を獲得したい。今後は荷主の意向に合わせ、細部の設計を作り込み、要望に応えられる構造にしていく」と話す。 【写真=延べ床面積1万平方メートルの大型倉庫(完成予想図)】