物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

瀬戸内海汽船、新造フェリーが来夏就航 広島・呉―松山に定期便 大型車乗船しやすい設計

産業

2018/12/24 0:00

 瀬戸内海汽船(仁田一郎社長、広島市南区)は2019年8月から、広島・呉港―松山港の定期航路に新造フェリーを就航させる。従来船の代替で、船内の快適性を向上させるとともに、車両甲板は大型トラックやトレーラが乗下船しやすい設計にした。20年夏にも、同様の新造船を投入する計画だ。(矢野孝明)  「瀬戸内海の移動を楽しむ、みんなの公園」をコンセプトに、リラックスできる船内空間を意識した。通常の座席に加え、素足でくつろげるいすや、ごろ寝用カーペットスペース、団体にも対応できるエリアなど多彩なゾーンを整備。ドライバーが休憩しやすいよう、リクライニングシートを40席用意した。  外観も特徴的で、後方がガラス張りでラウンド型の客室となっている。また、船旅気分を盛り上げるよう、屋上デッキに東屋風の丸テーブルを配した。デザインは、乗用車や電車など公共交通機関の設計を数多く手掛けるGKデザイン機構(田中一雄社長、東京都豊島区)に依頼した。  旅客定員は300人で、大規模災害時には輸送力を増やせるよう臨時定員440人とした。車両積載台数は乗用車換算35台でこれまでと同規模だが、トラックが出入りしやすいよう、従来船では車両甲板の中央にあった柱を無くした。  航路事業部の川渕紀和次長は「観光客やビジネスマン、外国人、団体客など、多様な人が船旅を楽しめると同時に、ドライバーもくつろげるように客室をレイアウトした。休憩や安全運行に活用して欲しい」と話している。  同フェリー航路は、共同運航の石崎汽船(清水一郎社長、松山市)と各2隻の計4隻体制で運航している。瀬戸内海汽船では20年夏にも同型の新造船を導入し、石崎汽船も19年10月と20年夏に、独自の新造船を順次就航させる計画。 【写真=リラックスできる船内空間を意識した設計(完成予想図)】





本紙ピックアップ

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

オススメ記事

交付金法改正案、議員立法で今国会提出へ

 軽油引取税の旧暫定税率廃止で根拠が失われるトラック運送、バス事業への運輸事業振興助成交付金の維持に向けた法案が、超党派の議員立法で今国会に提出へ――。2030年度末までの時限措置とした交付金制度継続などを規定しており、…

全ト協、「適正化2法対応」重点

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は4日、東京都で理事会を開催し、2026年度の最重点施策として「運輸事業振興助成交付金制度の現状維持」「トラック適正化2法及び改正物流法への対応」「標準的運賃の活用などによる適正運賃収…

経産省方向性/GXリーグ見直し、優れた活動アピール

 経済産業省は、グリーントランスフォーメーション(GX)へ意欲的に取り組む企業による「GXリーグ」について、参画企業の優れた活動や努力を外部に対してアピールしていく方針だ。次期リーグから、参画企業には、GX製品・サービス…

道路陥没事故踏まえた対策、インフラ管理メリハリを 

 国土交通省は1日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を踏まえ、老朽化に対応したインフラ全般のマネジメントの基本的な方向性を含む第3次提言を取りまとめた。同日、下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap