山信運輸、「笑顔号」で事故防止 ラップトラ 大型車に園児イラスト 出発式 「見たら手を振って」
物流企業
2018/12/17 0:00
【長野】山信運輸(滝沢正明社長、長野県諏訪市)は、宮田運輸(宮田博文社長、大阪府高槻市)が取り組む「こどもミュージアムプロジェクト」に参画した。7日には保育園児のイラストを大型車両の後部にラッピングした「笑顔号」の出発式を行った。将来的には、保有車60台のうち半数ほどにプリントを施したい考えだ。(河野元) 長野県トラック協会の諏訪地区輸送協議会(小池大洋会長)が7月に宮田社長を招き、説明会を開催。子供の絵が持つ優しい気持ちを育む力を広げ、交通事故防止につなげる活動の趣旨に賛同し、準備に取り掛かった。 荷主の八ケ岳乳業(秋元毅一郎社長、長野県茅野市)が製品を給食に出す関係で、中洲保育園(諏訪市)に協力を依頼。これを受け、園児47人が絵を描いた。今回使われたのは5枚だが、引き続きラッピング車両を増やし、残りの作品も順次、扱っていく方針。 いすゞ自動車中部長野支社諏訪支店(森山広明支店長)で開いた出発式には、園児らも出席した。 滝沢社長が「当社は2019年で50周年を迎える。その節目に新たな試みに着手できて幸せに感じる。しかし、この取り組みの主役は子供たち。皆さんが手伝ってくれなければ実行できなかった。トラックを見たら、手を振ってください。ドライバーも安全運転へ改めて気を引き締め、笑顔で応えてくれる」とあいさつ。 金子ゆかり諏訪市長、諏訪警察署交通課の宮坂政法係長も、交通安全の輪が更に広がるよう啓発効果に期待した。 園児たちに向けて同プロジェクトが感謝状を贈り、いすゞ自動車中部長野支社(細尾利一支社長)からも菓子の詰め合わせがプレゼントされた。この後、関係者が見守る中、トラックを発進させた。 【写真=中洲保育園の園児47人が協力】