物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

パワハラ・セクハラ、「許されない」法律で明記 厚労省 刑事罰対象化は見送り

行政

2018/12/17 0:00

 厚生労働省(厚労相の諮問機関)は7日、労働政策審議会の分科会で、職場のパワーハラスメント(パワハラ)とセクシュアルハラスメント(セクハラ)は「許されない」と法律に明記する方針を示した。また、かねて俎上(そじょう)に載っていた、パワハラとセクハラを法律上の禁止行為として規定する方策については、中長期的な検討課題として見送ることを説明した。  同日、雇用環境・均等分科会(奥宮京子分科会長、弁護士)で、女性活躍促進と職場のハラスメント防止に向けた報告書案を示した。  パワハラ・セクハラは許されないものであると法律で明記し、未然防止を図る。併せて、経営者は取引先の労働者を含め、職場でハラスメントが起きないよう注意しなければならないことを盛り込む。  また、同分科会ではパワハラ・セクハラを法律上の禁止行為として規定し、刑事罰などの対象とする方策も議論されてきたが、今回は見送られることとなった。報告書案では、違法となる行為をどのように定義するかなど、解決されていない課題があることを指摘。中長期的な課題として、今後、経営者へのパワハラ防止措置義務化などの効果もみながら検討することとした。(辻本亮平) 【写真=女性活躍促進と職場のハラスメント防止に向けた報告書案を示す】





本紙ピックアップ

公取委と中企庁/契約ない運送取引、下請法適用を視野

 公正取引委員会と中小企業庁は、発・着荷主の都合による長時間の荷待ち・荷役といった、実運送事業者と直接契約のない事業者との不公正な取引について、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の適用を視野に入れている。「新物流2法」に…

モーダルシフト加速むけ、更なる支援を要望

 国土交通省は2030年代前半までに鉄道や船舶の輸送量・輸送分担率を倍増させる目標を打ち出したが、トラックからのモーダルシフトの加速には、インフラ整備、機器の導入促進、人材確保などが不可欠だ。内航海運、鉄道貨物の関係団体…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、0.3%減も下げ幅縮小

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は4日、2024年度の国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.3%減の41億1170万㌧と、3年連続の下落ながらも下げ幅を縮小する。生産関連貨物が低…

東磐運送、駅前に観光看板設置

 東磐運送(菅原良徳社長、岩手県一関市)は、宮沢賢治が最後に活躍した一関市東山地区のJR東日本・猊鼻渓(げいびけい)駅前に観光看板を設置した。企業理念に掲げる「社会との共生」の一環で、賢治の顕彰と近くに立地する石と賢治の…

オススメ記事

公取委と中企庁/契約ない運送取引、下請法適用を視野

 公正取引委員会と中小企業庁は、発・着荷主の都合による長時間の荷待ち・荷役といった、実運送事業者と直接契約のない事業者との不公正な取引について、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の適用を視野に入れている。「新物流2法」に…

モーダルシフト加速むけ、更なる支援を要望

 国土交通省は2030年代前半までに鉄道や船舶の輸送量・輸送分担率を倍増させる目標を打ち出したが、トラックからのモーダルシフトの加速には、インフラ整備、機器の導入促進、人材確保などが不可欠だ。内航海運、鉄道貨物の関係団体…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、0.3%減も下げ幅縮小

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は4日、2024年度の国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.3%減の41億1170万㌧と、3年連続の下落ながらも下げ幅を縮小する。生産関連貨物が低…

東磐運送、駅前に観光看板設置

 東磐運送(菅原良徳社長、岩手県一関市)は、宮沢賢治が最後に活躍した一関市東山地区のJR東日本・猊鼻渓(げいびけい)駅前に観光看板を設置した。企業理念に掲げる「社会との共生」の一環で、賢治の顕彰と近くに立地する石と賢治の…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap