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鈴与シンワ物流、全車に非常食積載 安全・安心な労働環境

物流企業

2018/12/10 0:00

 【東京】鈴与シンワ物流(高山秀一社長、東京都港区)は、近年相次いで発生している水害や雪害、震災を受けて、保有トラック全40台に非常食の積載を進めている。11月19日、車両を配備している営業所へ送付し、順次積み込みを実施。今夏からは全営業所における備蓄品の拡充も進めており、社員の安全・安心な労働環境の整備に努めている。  ドライバーは災害発生時に車両内で待機する場合があり、特に、水害や雪害が発生した際は通行止めによって立ち往生するケースが多い。このため、同社ではトラックへの食料の備蓄が必要と判断。一日分の食料や飲料、ティッシュ、タオルなどが入った災害用バッグを積載した。  高山社長は「通行止めでトラックが動けなくなると、ドライバーは大きなストレスを抱える上、地域によっては食料を確保しにくい場合もある。少しでもストレスを軽減し、安心できる労働環境を整えるため、非常食の積載を実施した。思い付くことは何でも行いたい」と話す。  これに先駆け、全営業所における備蓄品の拡充を今夏から展開。以前は3日分の非常食を備えていたが、台風や地震が発生して帰宅できないケースを想定し、7~10日過ごせる量に増やした。飲食料に加え、カセットボンベ・コンロや毛布、電池、発電機、ポータブルトイレ、トイレットペーパー、タオルなどを用意。現在、大半の営業所で備蓄が完了している。  今後も、社員の安全と安心の確保に向け、災害発生時に備える取り組みを推進し、将来的には女性社員の意見も反映させていく方針だ。(井内亨) 【写真=トラックに積載する災害用バッグと、内容物の非常食など】





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