伊藤商事、出張タイヤ交換が好評 高齢者を「手助けしたい」 60周年事業として開始
物流企業
2018/12/10 0:00
【青森】大陸運送(伊藤智之社長、青森県八戸市)のグループ会社である伊藤商事(同)が新規事業として始めた、出張タイヤ交換が好評だ。本格的な冬を前に、自家用車のタイヤをスタッドレスへ替える高齢者や女性からの依頼が大半を占める。完全予約制で、自宅や勤務先などに出向いて作業を行う。利用者からは「タイヤを運ぶのが大変」「共働きで時間が無く、助かった」など、感謝の声が寄せられている。(今松大) 2017年2月に伊藤商事が創業60周年を迎えたことから、記念事業として18年春からスタートさせた。伊藤社長が、ガソリンスタンドでタイヤを積み下ろししている高齢者の姿を見て、「手助けしたい」と考えたことがきっかけ。11月から12月にかけて作業はピークを迎え、担当者は連日対応に追われている。中には、来春の予約を入れる顧客がいたり、「死ぬまで来て欲しい」と頼まれることもあるという。 伊藤氏は「思っていたよりも反応が良く、潜在的な需要があったのを改めて感じた。高齢でも車を運転する人がそれだけ多いということ。地域の皆さんに喜んでもらいながら、春秋の事業として安定化を図っていければ」と話している。 【写真=自宅や勤務先などに出向いてタイヤを交換】