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大阪ト協中央支部、災害備え輸送訓練 天王寺区役所と協力

団体

2018/12/03 0:00

 【大阪】大阪府トラック協会の中央支部(脇田耕作支部長)は11月17日、天王寺区役所と共に緊急輸送訓練を行い、災害時の輸送経路や物資の運搬方法などを確認した。2013年には同区と「災害発生時の物資等の緊急輸送に関する協定」を結んでおり、会場の天王寺バイパス下備蓄倉庫(大阪市天王寺区)には西山忠邦区長や区役所の職員らも駆け付けた。  脇田支部長が「今年はとにかく災害が多かった。物資の集積所まではスムーズに運ぶことができるものの、そこから避難所まで運ぶ『ラストワンマイル』が課題となっている。今後、対策を考えていかなければならない」とあいさつ。  西山氏は「発災から3日間は備蓄した物資で耐えしのげるが、その後の1週間は物資不足に陥る可能性が高くなる。行政とトラック協会で協力して荷物を供給することが大切。緊急時には、日頃の訓練が役に立つはずだ」と述べた。  滝口敬介専務も「南海トラフ地震など、大阪で災害が起こった場合に備えて訓練することが大切。そのためにも、大型トラックが通れなかったり、災害時には通りにくくなったりする場所など、訓練中に気付いたことを少しでも伝えて欲しい」と呼び掛けた。  北浜システム運輸(鶴下卓士社長、大阪府東大阪市)など6社からトラック6台が出動。ドライバーと助手の服装点検を終えると、天王寺小学校など区内13カ所から物資を搬出するためトラックが出発。その後、天王寺バイパス下備蓄倉庫に戻り、搬入作業を行った。(黒須晃) 【写真=区内13カ所から物資を搬出するためトラックが出発(一部画像処理)】





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