物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

ホームロジ/スワップボディー車、新ルートで運行開始 関東―関西 中継輸送に採用

物流企業

2018/11/19 0:00

 ホームロジスティクス(五十嵐明生社長、札幌市北区)は21日から、スワップボディーコンテナ車の活用について、関東物流センター(DC、埼玉県白岡市)-関西DC(神戸市中央区)と、関東DC-神奈川県内の拠点で新たに運行を開始する。関東DC-関西DCでは中継輸送を行い、協力運送会社の車庫(静岡県浜松市)を中継拠点として利用。更に、九州DC(福岡県篠栗町)-関西DCでの中継輸送なども検討しており、コンテナは年間で48個ずつ増やしていく。(井内亨)  同社では2016年6月からトライアル輸送として、ヘッド2台、コンテナ6個を導入し、関東DC-川崎DC(川崎市川崎区)で始動。現在、川崎DC-厚木(神奈川県)、川崎、市川(千葉県)の各営業所まで取り組みを拡大させている。  関東DC-関西DCではヘッド4台、コンテナ6個を導入し、週4日の積み込みスケジュールでスタート。中継拠点は現在、コンテナ置き場の整地作業を進めており、完了次第使用するが、それまでは直行で輸送する。また、関東DCと神奈川県内の拠点間はヘッド1台、コンテナ3個のピストン輸送を行う。  更に、九州DC-関西DC、川崎DCと東北の営業所間でも、19年の早い段階で運行を開始する予定。九州DC-関西DCは、協力運送会社の車庫(広島県)を中継拠点とする中継輸送を計画している。一方、川崎DCと東北の営業所間では、他社との混載輸送を行う方針。東北向けの便でホームロジの荷物を輸送し、帰り便で同社と他社の荷主の荷物を混載する。コンテナは汎用(はんよう)性を重視し、ウィングタイプを採用する。  スワップボディーコンテナ車の購入費用と保有責任は協力運送会社と分担。購入時はホームロジがコンテナ、協力運送会社がヘッドの費用を負担し、それぞれ保有する。  一方、協力運送会社は中小企業が多く、初期投資は大きな負担となる。このため、ホームロジのリース事業部は自動車メーカーなどと連携し、ヘッドをリースする計画だ。負担を減らすとともに、スワップボディーコンテナ車による輸送に参入する企業の拡大を図る。早ければ19年度から開始したい意向だ。  活用を加速させる半面、スワップボディーコンテナ車による生産能力が課題の一つだ。営業本部輸送部の大谷明マネジャーは「拡大計画もリース事業も生産が間に合うかどうかによって進ちょくが異なる。国には以前から要望しているが、生産量を上げて欲しい」と訴える。 【写真=19年の早い段階で、九州DC-関西DCの中継輸送と、川崎DCと東北の営業所間の混載輸送の開始を目指す】





本紙ピックアップ

国交省、約款に「置き配」など明記

 国土交通省は6月26日、再配達率の高止まりや宅配事業者の負担増加などの課題解消に向け、標準宅配便運送約款に「置き配」など多様な受け取り方法の取り扱いを明記し、普及を図っていく方針を示した。同日、有識者・関係者で構成する…

ブリヂストン、SBSに子会社譲渡

 ブリヂストンは6月30日、100%子会社であるブリヂストン物流(三好由浩社長、東京都小平市)の株式の66.6%をSBSホールディングスに譲渡する、と発表した。SBSHDは10月1日をメドに81億円(アドバイザリー費用な…

社会資本整備・交通政策計画、一体化へ共通メッセージ

 国土交通省は6月27日、社会資本整備審議会計画部会(小林潔司部会長、京都大学経営管理大学院特任教授)と交通政策審議会交通体系分科会計画部会(竹内健蔵部会長、東京女子大学教授)の合同会合を開き、社会資本整備重点計画と交通…

若松梱包、第二共配センター稼働

 若松梱包運輸倉庫(江田修一社長、金沢市)は本社中核拠点(石川県白山市)の隣接地に第二共配センターを建設し、1日から本格稼働させた。冷凍、冷蔵、常温の食品を保管する営業倉庫で、特に冷凍品の扱いでは自動ラック(7644パレ…

オススメ記事

国交省、約款に「置き配」など明記

 国土交通省は6月26日、再配達率の高止まりや宅配事業者の負担増加などの課題解消に向け、標準宅配便運送約款に「置き配」など多様な受け取り方法の取り扱いを明記し、普及を図っていく方針を示した。同日、有識者・関係者で構成する…

ブリヂストン、SBSに子会社譲渡

 ブリヂストンは6月30日、100%子会社であるブリヂストン物流(三好由浩社長、東京都小平市)の株式の66.6%をSBSホールディングスに譲渡する、と発表した。SBSHDは10月1日をメドに81億円(アドバイザリー費用な…

社会資本整備・交通政策計画、一体化へ共通メッセージ

 国土交通省は6月27日、社会資本整備審議会計画部会(小林潔司部会長、京都大学経営管理大学院特任教授)と交通政策審議会交通体系分科会計画部会(竹内健蔵部会長、東京女子大学教授)の合同会合を開き、社会資本整備重点計画と交通…

若松梱包、第二共配センター稼働

 若松梱包運輸倉庫(江田修一社長、金沢市)は本社中核拠点(石川県白山市)の隣接地に第二共配センターを建設し、1日から本格稼働させた。冷凍、冷蔵、常温の食品を保管する営業倉庫で、特に冷凍品の扱いでは自動ラック(7644パレ…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap