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国分中部とトーカン統合 販売網・商品を相互補完 中部地区の事業基盤強化

物流企業

2018/11/15 0:00

 国分グループ本社(国分晃社長兼COO=最高執行責任者、東京都中央区)傘下の国分中部(福井稔社長、名古屋市北区)と中部地区を基盤とする食品卸のトーカンは8日、2019年4月に持ち株会社を設立して経営統合する、と発表した。両社の経営資源を結集して、中部地区での事業基盤を強化する。販売チャンネルや取扱商品を相互補完することで、売り上げの拡大を目指すとともに、物流や管理業務などでの効率化やコスト削減を図る。(奥出和彦)  経営統合することで両社の売上高は2900億円(単純合算)規模となる。新会社の名称は「セントラルフォレストグループ」で、19年4月1日に名古屋証券取引所に上場する見込み。社長にはトーカンの永津嘉人社長が就任し、副社長には国分中部の福井社長が就く。株式の保有比率は国分グループ本社が38%で、トーカン側は20%程度となる。  トーカンは外食・加工ベンダーを中心に業務用食品に強く、国分中部はスーパーなど量販店を中心に酒類に強みを持つ。販売先や商品カテゴリーで重複する部分が少なく、高いシナジー(相乗効果)を期待。統合後も事業会社としてそれぞれの取引先との関係維持、強化に努める。  同日の共同記者会見で、永津氏は統合後の協業について、「現段階では何も決まっていないが、お互いに効率性など改善したい部分は把握しており、来年4月までに具体的な数字を含めて協議していきたい」と説明。  福井氏も「物流関係ではどこの卸も大変に苦労している。2社が持っている拠点を使いながら改善や効率化を図っていく」と話した。  国分社長も「食品流通業界は大手小売業の統合や提携が相次ぎ、来年の消費増税への対応など環境が変化している。両社で力を合わせて新たな価値をつくりたい」と述べた。 【写真=手を組む国分中部の福井社長(左端)とトーカンの永津社長(中央)と国分グループ本社の国分社長】





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