東ト協多摩支部/業界説明会、ハローワークと連携強化 事業者通じ業界啓発
団体
2018/11/12 0:00
【東京】東京都トラック協会の多摩支部(竹内政司支部長)が独自に進めているドライバー採用活動で、多摩地区にある6カ所のハローワーク(HW)との連携を強化する。 多摩支部では、消費者への業界知識普及とドライバー採用のために「物流業界説明会」を2016年2月から有志が開始。18年度から支部の公認活動になり、HW八王子・立川が共催している。今後は、HW青梅、三鷹、町田、府中が共催団体に加わり、官民一体で人手不足解消と雇用促進の取り組みを進めていく。 ドライバー採用だけを目的にせず、業界全般の説明会として開催。物流全体の中でトラックが占める役割とともに、ライフラインを担ってきた運送事業者の使命感なども伝えている。参加企業が採用面接ブースを設け、ドライバーや庫内作業員、事務職員などの求人情報も掲示するが、「採用ありきではなく、事業者を通じて具体的に業界を知って欲しい」という姿勢で、来場者に対応している。 10月17、25の両日には、HW八王子・立川の事務所内で、会員10社が参加して説明会を開催。両日で41人が来場し、中には外国人向け日本語学校の関係者など、将来的に物流業界との連携を模索する異業種の人間もいる。 採用面では10月開催分で、2人採用の実績が出ている。即採用につながらなくとも、繰り返し説明会に出席する求職者もいる。説明会の実行委員長を務める亀田康一委員長は「継続的な採用担当者との接触で、本当に働き続けられる企業か探っているようだ。当初は想定していなかったが、そういう会社探しもあるということ。業界の姿を知ってもらうことが大切だ」と強調する。 今後の予定について、亀田氏は「多摩地区全体のハローワークが共催したことで、通勤圏内の他県のハローワークも連携する動きが出てきた。東ト協本部との連携も探っていきたい」と話している。(佐々木健) 【写真=ハローワーク立川で開催した説明会で企業ブースを訪れる求職者(10月25日)】