苗穂自動車学園、ドローン学校開校 JUIDA認定 道東エリアで初 機体販売も手掛け
産業
2018/11/05 0:00
【北海道】苗穂自動車学園(相馬純一社長、札幌市白石区)は10月26日、KDS釧路自動車学校(釧路市)で、ドローン(小型無人機)の操縦士・管理者を育成する教室を開校した。4日間でドローンに関する技術や知識を講習。講習を通じてライセンスを取得すれば、ドローンを飛ばす際の手続きが簡単になる。物流分野での活用が見込まれるドローン産業の発展に向け、安全教育のノウハウを持つ自動車学校が人材育成の面で後押しする。(土屋太朗) 同日、「釧路ドローンスクール」の開校式典を実施した。同スクールは、ドローン推進団体の日本UAS産業振興協議会(JUIDA、鈴木真二理事長)の認定を受けており、道東エリアでは初めての開校。自動車学校がドローンスクールを開くのは、道内で3カ所目となる。 講習は4日間で、受講料は24万円。関係法や操縦に関する座学に加え、日常点検や操作などの実技を行う。講習の定員は8人で、第1期の開催は11月19~22日を予定し、事前に無料説明会も開く。 冬季は雪が降るため、2019年4月以降の本格実施を見込み、来春からは月1、2回のペースで開講したい考え。講習に加え、ドローンの機体販売も手掛ける。 ドローンを飛ばす際には、人口密集地では国土交通省への申請が必要になるなどの制約がある。講習を通じて修了証を得れば、JUIDAに対し「安全運航管理者証明証」「操縦技能証明証」の資格を申請可能。この資格により、飛行許可申請の手続きを緩和できる。 ドローンは建設や農業分野のほか、過疎地や山間部での宅配など物流分野での活用も期待されており、国交省を中心に実証実験が進む。開講式典では、相馬社長が「ドローンは限り無い可能性を秘め、様々なジャンルで活用が始まっている。法整備が遅れているのも現状だが、自動車学校ならではの安全教育の観点で、取り組んでいきたい」とあいさつ。 釧路市のゆるキャラ「つるまる」によるデモ飛行も行われた。 【写真=開校式典で「つるまる」によるデモ飛行を実施】