物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

日野、電動トラックを市場投入 大型・小型をカバー 各種サポートを強化 車両・工場二酸化炭素ゼロへ

産業

2018/11/05 0:00

 日野自動車は2050年までにハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)を含んだ商用車の電動化率を100%に引き上げる。来夏発売予定の大型HVトラック「日野プロフィア ハイブリッド」をはじめ、20年ごろまでに小型電気自動車(EV)トラックなどの電動車を市場に投入。共通プラットフォームの開発により、小型から大型までをフルラインアップさせる。(小瀬川厚)  10月29日に開いた18年度上期(4~9月)の決算説明会で、下義生社長が25年に向けた日野のビジョンを明らかにした。下氏は「100年に一度の変革期を迎えている。商用車メーカーとして真正面から取り組んでいく。自社で解決できない部分は仲間づくりで対応し、欧州勢に後れを取らぬようトヨタグループの力を結集して価値ある企業であり続けたい」と強調した。  重大交通事故や二酸化炭素(CO2)削減、ドライバー不足、ユーザーの事業の持続的成長といった複雑化する課題に対し、安全・環境技術を追求した製品、トータルでのユーザーサポート、ネットワークでユーザーと社会をつなぐ「三つの方向性」を打ち出すことで複合的に解決に導いていく。  車両アップタイム(稼働時間)の最大化に向け、日本国内で毎年10カ所程度、整備拠点の新設・リニューアルを行うほか、国内拠点で働く整備士を25年までに3割増強する。高品質でスピーディーな整備を提供するため、人工知能(AI)やロボット技術を活用して整備をサポートすることも検討。予防整備や計画的な整備の実現を目指し、ICT(情報通信技術)を活用した顧客サービス「日野コネクト」を提供していく。  更に、各整備レーン当たりの整備台数を5割増やす。新車販売とサポート(整備・点検)のワンパッケージ化による車両ライフサイクルコストの最小化を図る。日野以外の外部整備工場でメンテナンスを受けている車両の取り込みも強化する。  トラック事業者にとって重要課題となる交通事故防止では、20年代に高速道路、30年代に一般道でそれぞれ死亡事故ゼロを目指す。脇見や居眠りなどの警告装置「ドライバーモニター」、ドライバーと車両、荷物の情報を活用した「ドライバー健康モニター」によりヒューマンエラーを減らす。  既に製品化した自動ブレーキ(PCS)、ドライバー異常時対応システム「EDSS」をはじめ、車両側に高度運転支援装置、自動運転技術の導入を通じて「ヒューマンエラーを無くす」車両を開発する。  また、CSR(企業の社会的責任)の一環として、省燃費運転、積載効率アップなどのユーザー支援活動に加え、生産から廃棄までの車のライフサイクルでCO2排出量ゼロ、工場CO2排出量ゼロを目指す「日野環境チャレンジ2050」に取り組む。  4月に協業に向けて検討を始めた、独フォルクスワーゲン(VW)の商用車メーカー「トレイトン(旧VWトラック&バス)」との戦略的協力関係を強めていく。 【写真=「商用車メーカーとして正面から取り組む」と下社長】





本紙ピックアップ

熊ト協飼料畜産部会、農家・卸流通と意見交換

 熊本県トラック協会の飼料・畜産輸送部会(中間史朗部会長)は3月18日、畜産農家や飼料メーカー、卸売・流通業者を招き、熊本県の飼料輸送に関する初の意見交換会を開いた。熊本運輸支局、九州農政局、熊本労働局、熊本県も参加し、…

萬運輸、後退事故防止へ手順徹底

 萬運輸(東海林憲彦社長、横浜市鶴見区)は、独自に定めた「バック時の六つの手順」を徹底することで後退時の事故防止につなげている。手順の1は「あらかじめバックする場所を確認する」。障害物はないか、高さは問題ないかを確かめ、…

ANAHD、貨物事業3社を統合

 ANAホールディングスは3月27日、ANA Cargo(脇谷謙一社長、東京都港区)と日本貨物航空(NCA、本間啓之社長、千葉県成田市)、NCA Japan(藤倉聡社長、成田市)を統合する、と発表した。2027年4月1日…

下関北九州道路事業化ヒアリング、車両大型化への対応を

 本州と九州を結ぶ新たなルートである下関北九州道路の事業化に向け、福岡県と北九州市、地元経済団体は、日本の物流を支える「要衝」であることを強調し、早期実現はもとより、車両の大型化・効率化に対応した構造で整備することなどを…

オススメ記事

萬運輸、後退事故防止へ手順徹底

 萬運輸(東海林憲彦社長、横浜市鶴見区)は、独自に定めた「バック時の六つの手順」を徹底することで後退時の事故防止につなげている。手順の1は「あらかじめバックする場所を確認する」。障害物はないか、高さは問題ないかを確かめ、…

ANAHD、貨物事業3社を統合

 ANAホールディングスは3月27日、ANA Cargo(脇谷謙一社長、東京都港区)と日本貨物航空(NCA、本間啓之社長、千葉県成田市)、NCA Japan(藤倉聡社長、成田市)を統合する、と発表した。2027年4月1日…

下関北九州道路事業化ヒアリング、車両大型化への対応を

 本州と九州を結ぶ新たなルートである下関北九州道路の事業化に向け、福岡県と北九州市、地元経済団体は、日本の物流を支える「要衝」であることを強調し、早期実現はもとより、車両の大型化・効率化に対応した構造で整備することなどを…

啓和運輸/東京オフィス、営業へ活用 荷主と接点増

 啓和運輸(片桐淳一社長、埼玉県入間市)は広域営業の強化に向け、東京オフィス(東京都中央区)を営業拠点として活用している。都心にある立地を生かして荷主企業との接点を増やすとともに、将来的には配車業務の集中管理拠点としての…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap