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愛知ト協食料品部会&愛知冷倉協、一体的「要冷物流」実現へ 輸送・倉庫の相互理解深め 時短の仕組みづくり重要

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2018/10/29 0:00

 【愛知】愛知県トラック協会の食料品部会(小笠原忍部会長)と愛知県冷蔵倉庫協会(福山衛会長)は3日、意見交換会を開き、輸送と倉庫作業を一体で考える「要冷物流」の実現に向けて協議した。(梅本誠治)  福山会長は「両業界はともに日本の食生活を支える基幹産業だが、なかなか世間に理解してもらえていない。現状では関東、関西、九州に輸入貨物が集中するようになり、中部圏は年に12~13回転する高回転型のトランスファーセンターが多くなったことで、この地域は必然的に川下に向けた作業の増加で待機時間が長くなっている」と説明。また、「少子高齢化などに対し、業界全体で解決策を練って欲しい」と話した。  小笠原部会長も「我々の抱える長時間労働問題は、荷主の無理難題をのんできた結果。待機時間の長い現場については、時短の仕組みづくりが重要になっている」と指摘。  また、互いの関係について、「長時間労働は倉庫側が悪いとは思っていない。ただ最近は、HACCP(ハサップ=危険度分析による衛生管理)の影響で温度管理など、現時点では統一できていない課題まで求められ始めたので、互いの荷主に対しては協力して改善を訴えていきたい」と応えた。  意見交換では、待機時間や労働力不足の実態、トラック予約システムの活用における不安な点などについて、活発に議論。福山氏は「倉庫業界は大手と中小の格差が大きく、手待ち時間に対する解釈がかい離する部分もある。しかし、要冷物流の考え方の中では、倉庫と輸送はより強固に結束することが重要。今日は、トラック事業者から倉庫側の気持ちも分かるとの声をもらい、相互理解が進んだ」と締めくくった。 【写真=待機時間や労働力不足の実態などについて活発に議論】





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