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SF、シェアリング配送開始 弁当運ぶ隙間を利用 23区一律3500円 武器に

物流企業

2018/10/25 0:00

 フードデリバリーサービスを全国展開するスターフェスティバル(SF、岸田祐介社長、東京都渋谷区)は10月から、弁当やケータリング配送をしている軽トラックを活用したシェアリング事業「スタロジ」を開始した。弁当を運ぶ軽トラックの隙間時間と荷台スペースを、荷主とシェアリングする。都内23区内なら一律3500円という、他の軽貨物運送サービスより割安な料金を武器に、受注拡大を目指していく。(佐々木健)  SFは複数のフードデリバリーサービスを展開している。スタロジには、フードデリバリーの総合インターネットモール「ごちクル」のサービスで稼働する車両を利用。ごちクルでは、配送状況や顧客評価によるドライバーの報奨制度を導入しており、高評価を受けたドライバーに優先的に業務を割り振っている。  ごちクルは現在、首都圏で千人以上がドライバーとして登録。常時400台以上の軽トラックが稼働し、スタロジには200台程度が対応している。  料金は都内23区内での集配なら一律3500円。制限は1個の荷物が重量20キロ以下であることで、高さ1.2メートル、幅1.3メートル、奥行き1.8メートルに収まり、総重量350キロ以内なら何個口でも料金は変わらない。  ホームページで注文を受け付け、個人と法人からの申し込みに対応。法人は午前9時から午後6時、個人は正午から午後7時までで集荷時間を指定できる。利用2日前の午後6時までの依頼なら、当日中の集配に対応する。  スタロジ事業を担当するSF企画本部クオリティマネジメント部では、「ベース貨物を抱えた上で、午前9時から午後7時までの集配時間に限定している点が、他のシェアリングサービスと差別化できたポイントだ。配送料金は他の軽貨物サービスよりも安価だが、ドライバーからみれば、稼働時間を増やさずに取扱量を増やすことが可能になる。荷主とドライバー双方の利益につながるサービス」と強調する。 【写真=フードデリバリーの「ごちクル」サービスで稼働する車両を利用】





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