大沢運送、西日本センター拡充 年明けにも新倉庫 機動力アップ目指す
物流企業
2018/10/22 0:00
【滋賀】大沢運送(大澤隆社長、埼玉県東松山市)は、西日本物流センター(滋賀県東近江市)の機能拡充に取り組んでいる。8月に着工した倉庫は2019年1月にも完成、稼働する予定で、更なる機動力アップとサービスレベル向上を目指す。11日には、大澤社長、大澤浩名誉会長らが出席し、上棟式が行われた。(小菓史和) 大沢運送では、10年に取得した用地を西日本物流センターとして整備し、保管と輸送の拠点として活用。これまで、13年に9、10号倉庫、17年には13号倉庫を相次いで建設、機能の強化を図ってきた。今回は、老朽化の激しい5号倉庫をスクラップ・アンド・ビルド、新たに倉庫1棟を建設する。 新倉庫は、鉄骨造り平屋建てで、床面積2960平方メートル。汎用(はんよう)性の高い平床式の保管型倉庫で、天井高は8.7メートルを確保した。外周には大型のひさしを取り付け、天候の影響を受けずに隣接する倉庫との横持ちや、トラックへの荷役を行うことができる。庫内は2室構造をとり、14、15号倉庫として運用する。 上棟式では、大澤社長、大澤会長らが工事の安全を祈願。神事に続き、梁(はり)となる鉄骨がクレーンでつり上げられ、設置が終わると、出席者から拍手が起こった。 大澤社長は「西日本豪雨をはじめ、大阪北部地震、台風21号による風水害と、自然災害が多発する中、無事に上棟式を迎えることができた。関係者の努力に感謝するとともに、竣工まで安全第一でお願いしたい」と語った。 続けて「荷主の大切な荷物を預かる倉庫には、これまで以上に防災対策が求められている。今後も順次、施設の整備に努めることで、品質向上を進めたい」と抱負を述べた。 大澤会長も「今年は、多発する自然災害に眠れぬ夜も多い。災害に強い施設がもっと必要だと痛感している。これからも整備に努めるので、皆さんには協力をお願いする」と述べた。 【写真=新倉庫の上棟式では、梁となる鉄骨をクレーンでつり上げて設置】