GLP、大阪で枚方Ⅲ竣工 共同荷受けシステム導入
荷主
2018/10/18 0:00
日本GLP(帖佐義之社長、東京都港区)は11日、大阪府枚方市で建設を進めていたマルチテナント(複数企業入居)型施設「GLP枚方Ⅲ」の竣工式を行った。テナント企業がバースを予約できる「共同荷受けシステム」を導入しており、荷待ち時間を短縮することで業務プロセス全体での負担軽減が可能。日本GLPの関西エリアでの施設では、初めての導入になるという。 同システムは、必要事項を入力してバースを予約すると、トラックが到着した当日に接車時間などをドライバーの携帯電話に通知するもの。予約は事前にオンライン上でも可能。待機時間の削減が期待でき、入出庫時のドライバーの負担軽減につなげる。施設内にはカフェテリアを併設しており、ドライバーが有効に時間を使えるように配慮している。 同日行われた会見で、帖佐社長は「待機時間を短くすることで、作業を効率化できるようになり、ドライバーの労働環境の改善にもつなげられる。トラック業界で長年の課題となっている人手不足の解決に向けた一助となれば」と語った。 また、会見に同席した伏見隆枚方市長は「枚方市は第二京阪道路の開通以来、京都、奈良、神戸など各地域へのアクセスが一層よくなっている。更なる雇用の促進や地元経済の活性化に期待したい」と述べた。 既に楽天、浪速運送(東宏剛社長、大阪市西区)、日野自動車と賃貸借契約を結び、満床となっている。総開発費は230億円で、地上5階建て、延べ床面積11万7160平方メートル。周辺は大阪-京都を結ぶ主要幹線道路が集中しているため、エリア配送だけでなく広域配送にも至便な場所にある。 ダブルランプウェー、中央車路を備えているほか、垂直搬送機、荷物用エレベーター及び低床バースの設置にも対応可能で、幅広い業種の物流オペレーションのニーズに応えることができる。(黒須晃) 【写真=握手する帖佐社長(右)と伏見枚方市長】