物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

大和ハウス、福島・郡山にマルチ型 来秋完成 広域拠点として機能 通販や宅配リードタイム短縮

荷主

2018/10/18 0:00

 大和ハウス工業は、福島県郡山市にマルチテナント(複数企業入居)型の大型物流施設「DPL郡山」の建設に着手した。日本たばこ産業(JT)の郡山工場跡地(約11ヘクタール)を再開発し、用地の半分を物流施設として整備する。ネット通販や市内小口配送などを手掛ける物流事業者の入居を見込む。(富田久男)  11日には地鎮祭を行い、工事の安全を祈願した。DPL郡山の敷地面積は5万6300平方メートル。鉄骨平屋建てで、床面積は3万8100平方メートル。福島県内の物流施設や倉庫では、2番目の大きさを誇る。最大6社が入居でき、1ブロック当たりの倉庫面積は5300平方メートルを確保した。1ブロックの利用だけでなく、複数利用も可能だ。  同地は、郡山市東部の郡山中央工業団地に位置し、JR郡山駅まで3.8キロ。中心市街地に近く、通販や宅配、小口積合せを行う事業者にとっては、リードタイムが短縮でき、コスト削減も図れる。また、東北自動車道・郡山インターチェンジ(IC)と同郡山南IC、同郡山スマートIC(建設中)、更には磐越自動車道・郡山東ICにも近く、広域物流拠点としての機能も有する。既に数社と入居協議が進んでいるという。  投資額は65億円。完成は2019年9月予定で、翌月から入居できる。  同社は、工場跡地の残り半分の5区画(約6千~2万6400平方メートル)を工業団地として整備。これまで飲料販売や自動販売機メンテナンスを手掛けるベンダー事業者など、2社に分譲している。  地鎮祭後、同社の渡辺靖彦福島支社長は「通販の拡大やサービスの多様化で、物流ニーズはますます高まっている。郡山及び福島県は交通アクセスが至便で、企業も集積している。今後も物流施設の整備を進めたい」と抱負を語った。 【写真=最大6社が入居できる(完成予想図)】





本紙ピックアップ

あらた、物流機能を維持・強化

 化粧品・日用品・家庭用品・ペット用品などの卸売業を展開しているあらたは、成長戦略に不可欠なファクターである物流機能の維持・強化を図る。生産性向上や省人化・省力化の取り組みにギアを入れるとともに、新たな物流センターを開設…

公取委、フリート8社を強制調査

 公正取引委員会は10日、東京都内のトラック運送事業者など法人向け軽油の販売価格に関してカルテルを結んだ疑いがあるとして、ENEOSウイング(大石和宏社長、名古屋市中区)など軽油販売(フリート)事業者8社に対し、独占禁止…

中企庁、中小むけ支援策強化

 中小企業庁は9日、過去最大となった2025年度の最低賃金引き上げに対応する中小企業・小規模事業者を後押しするため、新たな対応策も含めた支援策を公表した。従来の取り組みに加え、IT導入補助金、省力化投資補助金(一般型)な…

双葉運輸、鳥取・米子に第2センター

 双葉運輸(長谷川忠宏社長、広島市西区)は米子第2物流センター(鳥取県米子市)を新設し、9月上旬から段階的に稼働を始めた。同社の物流拠点として最大規模で、山陰地方では2カ所目となる。地域のニーズを捉えながら、荷主の物流効…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap