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松葉倉庫/企業主導型保育園、地域への恩返し

物流企業

2018/10/15 0:00

 【静岡】「通勤途中の保育園」をコンセプトに、4月に松葉倉庫(松葉秀介社長、静岡県藤枝市)が開設した企業主導型保育園が順調なスタートを切り、地域の信頼を高めている。  本社の隣接地に総面積210平方メートルの2階建て施設を建設。0~2歳児を預かる保育園で、年齢別ルームのほか、室内遊具を備えたプレイルームや医務室を設置。乗り物に親しめるよう車などのおもちゃを多く置いている。定員は15人。松葉倉庫と共同利用契約を結ぶ企業の従業員枠が8人、一般市民利用の地域枠が7人で、現在は12人の幼児が入園している。共同利用契約を要望する企業が増えているという。  松葉社長(53)は「『道楽ではないか』という声もあり、葛藤があった」と設立の経緯を振り返る。同社が隣接地を取得した時期と、政府が待機児童対策として企業主導型保育事業の支援策を打ち出した時期が重なり、計画が浮上。20年には会社が50周年を迎えるのを機に、「少しでも地域に恩返しできることは何かと考えた。近隣市町に通勤する会社員が、通勤途中で利用しやすい施設になるはず」と語る。  また、自社にとっても、「女性従業員が結婚して出産、子育てするという過程で、仕事に復帰できる環境を整えることが今後は不可欠。社員への福利厚生の充実、企業イメージ向上やブランド化にもつながる」と決断した。  運営は地域の保育事業者に委託。派遣された6人のベテラン保育士が仕事を切り盛りする。  園長を務める仁科弥生先生は「昔ながらに近所のお年寄りが立ち寄って園児に話しかけてくれたり、散歩途中に近所の方が遊具で遊んでくれたりと家庭的な保育ができる。園児に人に対する信頼を教えるのにとても良い環境」と喜ぶ。  松葉倉庫及びグループ会社の松葉倉庫運輸(松葉社長、藤枝市)の従業員も、会えば優しく語りかけたり、時間がある時には園児の遊び相手となる。5月にはフォークリフトのマストを使って鯉のぼりを高く掲げ、園児を喜ばせた。  松葉氏は「0歳児を預けたいという要望が多いことは意外だった。倉庫・運送会社が運営する保育園ということで警戒されることもあるが、少しずつ分かってもらえるようにしたい。将来、トラックや倉庫業務に携わる人材が出てくれるとうれしい。夢のような話だが、当社で会えることを楽しみにしたい」と話している。(奥出和彦) 【写真=松葉社長(右端)、仁科園長(左端)、保育士の吉永道子先生と0歳児】





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