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山藤運輸、南三陸町でバイオマス構想実証 ゴミ集積場へ町民送迎 貨客混載の可能性探る

物流企業

2018/10/15 0:00

 【宮城】山藤運輸(佐藤克哉社長、宮城県南三陸町)は、南三陸町のバイオマス産業都市構想の実現に向けた実証実験に取り組む。10月から2カ月間、町民がゴミを集積場に持ち込むための移動手段を試験的に提供するほか、町内30カ所以上の拠点での収集も新たに実施する。実験期間のデータを分析し、交通弱者を支援するためのニーズや課題を検証。空車を回送する無駄を省き、効率的な車両の稼働に結びつける。(今松大)  同町では東日本大震災からの復興に際し、資源循環を軸とした持続可能な地域創造に取り組んでおり、町内の生ゴミなどを回収して液体肥料やバイオガスを製造、再資源化している。山藤運輸は、液肥の散布や運搬を請け負っているが、循環システムの高度化を目指し、同社は自治体の支援を手掛けるアミタ(佐藤博之社長、東京都千代田区)などと共同で、実証実験を行う。  ゴミを集積するステーションを交流の場と位置付け、町民らがゴミを持ち寄ってその場で分別する。カフェやキッズスペースを併設し、住民同士が触れ合い、コミュニケーションを楽しめるような仕掛けを施す。分別拠点までの交通手段を確保できない人のために、山藤運輸が送迎。交通需要を把握し、将来的な貨客混載の可能性を探る。  佐藤社長は「町の未来をつくる実験に参加でき、うれしく思う。皆さんの期待に応えるためにも実験を成功させ、町の目指す資源循環社会を実現させたい」と話している。 【写真=ゴミの集積ステーションで意欲を見せる佐藤社長】





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