KGL/特任インストラクター、デビュー研修&任命式 現場で「安全体感」指導
物流企業
2018/10/15 0:00
キリングループロジスティクス(KGL、戸叶弘社長、東京都中野区)は5日、物流現場の安全指導を担う「特任インストラクター」3人のデビュー研修と任命式を、同社湘南支店(神奈川県海老名市)で開催した。五感に訴えた独自のカリキュラム「安全体感研修」の指導を担当する役で、今後全国のグループ会社や協力会社の現場に出向き、研修を行う。(吉田英行) 特任インストラクター制度は、ドライバーや倉庫作業スタッフの安全意識高揚を図るため、2016年9月に創設。視覚、聴覚を中心とする五感を使い、リアリティーのある体感研修を行うのが特徴で、これまでは物流管理部の鶴田秀樹氏が唯一のインストラクターだった。 協力会社を含めた全国の現場で体感研修を展開するにはインストラクターが足りないため、実運送を担うグループ会社から候補者を選び、1年間にわたり、鶴田氏が中心となって育成してきた。 今回、任命されたのは、ケーエルサービス東日本(大竹昌明)の石井潤氏、ケーエルサービス西日本(出射薫社長、兵庫県尼崎市)の石山重治氏、ケーエルサービス九州(梶原政浩社長、福岡県朝倉市)の牟田口直氏で、3人ともドライバー経験者。 デビュー研修では、30人余りの受講者を前に、大型トラックやフォークリフトを実際に使いながら、石井氏が「荷台からの転落防止」、牟田口氏は「ヘルメットの重要性」「フォークリフト運転中の事故防止」、石山氏は「フォークリフト運転中の接触防止」「キャビン、荷台側面、荷台後方昇降時の3点支持」について、それぞれ安全体感研修プログラムに基づいてレクチャーした。 続く任命式で、KGLの近藤太郎・執行役員物流管理部長は「トラック周りの安全については、現場の最前線で高い安全意識を持つ模範ドライバーが研修を行うことが大事。今回任命された3人は堂々としていて頼もしい。この活動を自社だけでなく、物流業界全体の安全機運につなげて欲しい」と激励した。 4人体制となった特任インストラクターは今後、要請を受けてグループ会社や協力会社の各現場を訪れ、ニーズに対応したオーダーメイド型の研修を実施していく。 【写真=任命証を掲げる(左から)ケーエルサービス東日本の石井氏、ケーエルサービス西日本の石山氏、ケーエルサービス九州の牟田口氏】