伊井運輸、ローリー車にラッピング 四日市市の魅力発信
物流企業
2018/10/01 0:00
【三重】伊井運輸(伊井雅春社長、三重県川越町)は9月20日、四日市市をPRするラッピングを施した自社タンクローリー車を公開した。石油コンビナートの夜景にキャッチコピーを入れたもので、全国各地を走りながら地元の魅力を発信していく。 コスモ石油四日市製油所(四日市市)の発案で、潤滑油を輸送する伊井運輸に協力を依頼し実現した。同製油所の喜多潤総務課長は「我々の製油所は75年の歴史があり、四日市市とともに発展してきた。地域貢献で恩返ししたい――と考え、ローリー車を使ったPRを伊井社長に相談した」と明かす。 ローリー車のラッピングは珍しく、タンク部分に、コンビナートの夜景と「四日市きっと来たくなる」のキャッチコピーを入れた。タンクの曲面は吹き付け塗装のデザインが難しいため、看板製作会社がつくったシートを貼り付ける方法を取った。 伊井氏は「元の画像データは四日市市の提供だが、とても鮮明に仕上がって満足している。ラッピングした車両は、関東、関西、北陸、九州など全国各地の工場に潤滑油を運ぶので、良いPRができる。更に2台にラッピングする予定で、最終的には計3台で四日市市を宣伝する」と話す。 四日市市では4月、シティープロモーション部を立ち上げ、観光振興や知名度アップを積極的に推進。ラッピングは広報活動に大きく貢献するものとして、同日、森智広市長はコスモ石油の喜多氏と伊井氏に感謝状を贈った。 森氏は「ローリー車が全国を走りながら、当市をPRしてくれるのはうれしい。プロモーション戦略の中心となることを期待している」と述べた。(星野誠) 【写真=コンビナートの夜景と「四日市きっと来たくなる」のキャッチコピーでデザイン】