光輪ロジスティクス、トラックにQRコード 道内限定スタート 企業HPにつながる
物流企業
2018/10/01 0:00
光輪ロジスティクス(沼崎孝則社長、北海道登別市)は9月18日から、トラックの車体にQRコードのステッカーを貼り付け、道内の様々な「おいしい情報」を発信する新たなサービスを本格稼働させた。QRコードは、スマートフォン(スマホ)や携帯電話で読み込むと、登録企業のPR情報が見られるホームページ(HP)「Q報サイト」につながる。Q報サイトでは今後、北海道に関連した食品や美容、観光などあらゆる登録企業の情報を掲載していく。同社は、2019年度中の特許取得を目指している。(岡杏奈) 道内の希望する運送事業者のトラックにQRコード付きのステッカー(縦1メートル、横1メートル)を貼付(ちょふ)してもらい、トラック1台1日当たり100円を支払う。事業者は、1台に付き1カ月で3千円ほどの収入が得られる。無地のトラックだけでなく、1メートル四方の隙間さえあれば貼ることができる上、QRコードのみが描かれたステッカーのため荷主への影響も無い。 QRコードは、3~20メートル離れたところから読み取ることができる。同時に無料対話アプリ「LINE」で専用アカウントを友達として追加することで、順次更新されるHP情報も受け取ることが可能となる。同システムは1日からプレスタートしており、6日に発生した北海道地震の際には、停電や断水情報などを発信したほか、節電も呼び掛けた。 まずは、道内の運送事業者4社から協力を得て、QRコードを貼付した100台のトラックが18日から走行を開始。 Q報サイトに企業情報を載せるには、掲載料として1日当たり500円掛かる。更に、Q報サイトへの企業登録を条件に、デザインや施工費込みの5万円で1年間、トラックへ直接広告を貼り出すこともできる。 沼崎氏は、同日開催された異業種の会「守成クラブ西いぶり」で、参加者に向けて、サービス内容を紹介。このほか、全道で開催される各地区の例会で紹介し、登録企業を募る。 沼崎社長は「QRコードはまだまだ可能性がある分野だ。従来のラッピング広告ではなく、日々更新される情報を、消費者に直接届ける仕組みを考えていた。まずは、道内限定でのスタートだが、今後、道外の運送会社にも広がっていけばうれしい。始まったばかりだが、とても将来性のある事業だと思うので、試行錯誤を重ねていきたい」と力を込めた。 プレスタートでは、中井英策商店(及川昌弘社長、北海道伊達市)の「きんきのいずし」がモデルとしてトラックへの広告を掲載している。10月末までに、登録企業60社、閲覧人数(LINE友達登録)5千人を目指す。 【写真=異業種の会で事業内容を説明する沼崎社長(中央)】