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山口ト協、試乗体験で魅力アピール 高校生むけ出前授業

団体

2018/09/24 0:00

 【山口】山口県トラック協会(河崎静生会長)は12日、柳井学園高校普通科ビジネスコースの2年生30人を対象に物流出前授業を行った。トラックの試乗体験を行うなど、業界の魅力をアピールした。  出前授業は、大型車の展示スペースを確保できる柳井市武道館(柳井市)で実施。最初の座学では、藤谷拾人副会長が「トラック業界はドライバー不足に悩んでいる。今日の授業で業界を知ってもらい、求職先の一つとして考えて欲しい」とあいさつした。  講師を担当した柳井支部の山縣正支部長が「AI(人工知能)や自動運転が普及し、長距離輸送は縮小するかも知れないが、個人宅への配達などラストワンマイルの物流はなくならない。継続できる可能性を十分に秘めた業界だ」と訴えた。  また、他業種に比べて賃金が低いことは認めながらも、「人手不足などを背景に運賃は上昇傾向にあり、私が社長を務める周東貨物(同市)でもこの1年で確実に上がった。これから賃金は改善されてくるだろう」と語った。  駐車場にはトレーラヘッド、準中型自動車免許で運転できる小型車両、大型ウィング車、クレーン車、重機運搬車を展示。生徒らはグループごとに全車を試乗した。  生徒の間で特に関心を呼んだのは重機運搬車。運転席に生徒を乗せたままセルフローダーでキャビンを上下させると、女子生徒の間では大きな歓声や拍手が起きた。また、大型ウィング車の荷台に自ら進んで乗る生徒も多かった。山崎哲夫教務部長は「いつもの授業より生き生きしている。トラック業界に興味を持ってくれるのではないか」と述べた。  質疑応答では、生徒から「普通免許と中型・大型免許の取得費用は二重に負担しなければならないのか」との質問があった。これに対し、山縣氏は「最初から準中型を取得すれば普通免許も付いてくるので、費用は若干安くなる。また、取得費用を補助する運送会社が増えているし、職業安定所(ハローワーク)に行けば助成制度についても教えてくれる」と回答した。(江藤和博) 【写真=セルフローダーで重機運搬車のキャビンを上下させる】





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