宮城ト協&東日運送、大型トラックで白老町へ 災害時協定 仙台市から要請受け
物流企業
2018/09/17 0:00
北海道地震で宮城県トラック協会(須藤弘三会長)は6日、仙台市から緊急物資輸送の要請を受け、北海道白老町に大型トラック1台を出動させた。同市との災害時の協定に基づくもので、東日運送(庄子哲朗社長、仙台市若林区)がトラックを提供し、仙台市の姉妹都市、白老町に支援物資を届けた。 宮城ト協には発生当日の6日午後に支援物資輸送の要請が入り、東日運送に輸送を依頼した。同社は仙台市との協力関係が強く、東日本大震災時には全国から届いた救援物資を避難所に、熊本地震や今夏の西日本豪雨でも被災地に支援物資を輸送している。 午後1時半にドライバーと積み込み先へ急行。市内4カ所で、カセットコンロ288台、小型照明2500個、500ミリリットル飲料水2400本、レトルトカレーなどの調理不要食1400食などを積み込み、市役所での出発式の後、夕方6時に被災地へ向かった。 支援物資は、岩手県宮古市と北海道室蘭市を結ぶフェリーを経由し、翌日7日の午後7時、白老町の保管場所に届けられた。 仙台市から北海道へのフェリー航路には幾つかのルートがあるが、いずれも震災直後は予約を取るのが困難で、宮古―室蘭の航路をなんとか確保したという。 庄子社長は「東日本大震災では全国の方々から支援を受けた。その恩を忘れてはならない。災害時の緊急物資輸送であれば最善を尽くして支援する。一日も早い復旧復興を願う」と話している。(黒田秀男) 【写真=大型ウィング車に支援物資を積み込む(6日、仙台市)】