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トランストロン、運転時間考慮し経路案内 運行支援サービス 安全・確実な計画可能 運行指示書を自動作成

物流企業

2018/09/10 0:00

 富士通グループのトランストロン(大岡信一社長、横浜市港北区)は、ネットワーク型デジタルタコグラフ用の運行支援サービス「ITP-WebService V2」に、トラックの通行規制や連続運転時間を考慮した経路を案内する「運行計画支援オプション」を追加し、3日から提供を始めた。全国で稼働するデジタコ搭載トラック14万台分の走行実績を活用。安全・確実な運行を手軽に計画できるようにした。(吉田英行)  富士通製ネットワーク型デジタコは2010年の発売以来、累計販売台数14万台を突破。新機能はこのビッグデータを活用して複数の経路検索、地図上での経路表示、休憩地点設定、所要時間・到着時刻予測、運行計画書作成などを行う。  経路検索では、「最近3カ月」「前年同月」の走行実績に基づくルートや、「ゴールデンウィークやお盆などの特異日」を考慮した案内ができる。例えば、前年同月を選ぶと、冬季には積雪を考慮し、特異日を選べば観光や帰省の渋滞を加味した運行時間を示す。  休憩地点は、連続運転時間の制限を踏まえた上で、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)を案内。ルート上の急ブレーキ多発地点や渋滞発生予測地点も知らせる。所要時間・到着時刻予測もビッグデータに基づいて算出するため、精度が高い。  また、あらかじめ車両の幅、高さなどを登録することで、車格規制や危険物積載車両の通行規制を考慮したルートを選定。標準価格の高速道路料金を表示して最も経済的なルートを確認できるほか、フェリー利用にも対応しているので、モーダルシフト促進にも役立つ。  経路検索結果を運行指示書に反映することも可能。改善基準に準拠した指示書をワンクリックで作成でき、作成の負担を減らせる。  運送事業者に対する行政処分が厳格化され、ドライバー確保に向け長時間労働是正が求められる中、クラウドサービスを活用して事前に法令に準拠した運行計画を作ることで、コンプライアンス(法令順守)徹底と、ドライバーが安心して運転に専念できる環境を整えられる。  同社情報サービス事業推進部では「新機能を利用することで、安全で適正な運行計画を確実かつ手軽に作ることができる。運送事業者はドライバーの労働環境改善やコンプライアンス徹底を図るとともに、管理者の負担軽減にも大きく貢献する」としている。 【写真=ビッグデータを活用し地図上に最適経路を表示】





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